鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

雑記

時間泥棒。

当院通院中だった90歳のAさん。 あるとき転倒してB病院に入院となった。幸いにも治療経過は良好で、担当のC医師が退院前の病状説明で 「認知症だから、今後は独り暮らしは難しいでしょうね」 と家族に話したところ、家族から 「今まで認知症とは診断されていませんが…

一度治験に失敗したアデュカヌマブが復活する?

2019年3月に治験中止が発表され、エーザイの株価を急落させた抗認知症薬アデュカヌマブ。 アミロイド仮説失敗の最終通告かと思っていたが、ここにきて復活の話が出てきた。

死者の眼差し。

医者人生で獲得できるトロフィー(栄誉)とは何であろうかと考えたとき、世俗的なところでは

共感疲れと、共感できない疲れ。

対人援助職が患者や家族に寄り添おうとした時に、必要となるのが共感的態度である。 同じ状況を自分が直接経験していなくても、辛い事態に打ちひしがれている患者や家族を前に自分も辛い気持ちを感じながら、 「大変ですよね、お察し申し上げます」 と寄り添うのが…

「くも膜下出血の術後に失明、執刀医と県を提訴」というニュース。

くも膜下出血と診断され徳島県立中央病院(徳島市)で手術を受けた県内の女性が、執刀医が注意義務を怠ったため両目を失明したなどとして、同病院を運営する県と執刀医に計約1億5600万円の損害賠償を求めて17日までに徳島地裁に提訴した。 訴状による…

当院の増患対策について。

患者さんが増えることは、経営者としては喜ぶべきことである。それは疑いない。

無事に運転免許を自主返納した80代男性。

高齢者の運転事故のニュースを目にする度、 「自分の患者さん達は大丈夫だろうか?」 と思わずにはいられない。

医者が自分を救うには。

もうだいぶ、昔の話。 ある50代女性の想い出 ある50代の女性Aさんが、当時勤務していた離島のある病院に救急搬送されてきた。 「3日前に突然頭痛が始まり、それからずっと頭が痛くて吐き続けている」とのことだった。 CTを撮ったところ、予想通りくも膜下出血だった。…

客単価と患者単価。

先日、開業時に借り入れをした銀行の担当者(代替わりして4代目ぐらい?)から 「先生。開業前の事業計画で掲げていた予想患者単価ですが、最近は下がっていますね。何か理由はありますか?」 と聞かれた。 ここでいう「患者単価」とは、『患者さん一人が、一回の受診で使う…

朝の風景。

クリニックまで車で通勤する道すがら、目に留まり記憶に残る人たちのこと。 まず目に飛び込んでくるのは、ゴミ出しをしている80代女性。5年前に、僕が手術をした方だ。 www.ninchi-shou.com ドネペジルを10mg投与され徐脈となり、意識消失を起こしたその女性が救急…

責任と分別。

世の中には、健康や病気に関する様々な情報が溢れている。 何も気にしていないという人は恐らく少数で、多くの人が何らかの健康情報を耳にしては試し、上手くいったり失敗したりしながら日々生きている。

「アルツハイマー型認知症の治療薬、アデュカヌマブの治験中止」というニュースに感じた既視感。

アリセプト発売が1997年、リバスタッチパッチ、レミニール、メマリーが日本で発売されたのが2011年。 未だに、新たなアルツハイマー型認知症の治療薬は世に出てこない。そして先日、期待されていたアデュカヌマブの治験中止が発表された。

「医師は医療資源」という考えについて。

大分前の事になるが、ある講演を引き受けたことで経験した苦い思いについて書いてみる。 今回はいつもと違った感じにしたいので、実験的に一人称を「僕」としてみる。

【実験】便秘薬のモビコールを試してみた。

2018年11月20日、慢性便秘症の治療薬モビコールが薬価収載された。 今回は、モビコールの特徴と使用感、そして自分が考えるモビコールの良い適応について説明する。 モビコールとは? モビコールの特徴 モビコール®は、慢性便秘症に対して使用可能な国内初のポリエ…

抗パーキンソン病薬に疾患修飾作用がないのなら、DBSにもっと期待してもいいのではないだろうか。

Carenetから。 パーキンソン病へのレボドパ製剤投与、疾患修飾効果なし/NEJM|医師・医療従事者向け医学情報・医療ニュースならケアネット 初期のパーキンソン病患者に対するレボドパ+カルビドパの併用投与について、疾患修飾効果が認められなかったことが…

対人スキルに乏しい医者。

ざわめく中で複数の人から声をかけられ、それらに耳を傾け当たり障りのない返答を返すことが苦手だ。

人生の師。

「『最期に、クリニックの皆さんに会いに行きたい』と父が言っています。連れて行ってあげてもよいでしょうか?」 Nさんの娘さんから連絡を受けたとき、終わりが近づいていることを知った。

ある認知症専門医に対する雑感。

「〇〇さんはレビー小体型認知症なので、唯一の保険適応薬であるアリセプトで治療をするのが決まりです。他の薬は出せません。」 ベテラン専門医のA医師が、アリセプトで副作用が出ていると感じて他剤への変更を希望した家族に言った言葉である。 この言葉を受けて、…

「医師の働き方改革」に対する雑感。

長時間労働の定義は、wikipediaによると 就業時間が週40時間・・労働基準法第32条に定める1週間の上限労働時間であり、1日8時間で月間では160時間になる。これ以上働くと時間外労働となり、賃金の割増率が上がり、時間外労働の基準点となる。 週間就業時間が6…

診断告知について。

先日、「脳が疲労しているので調べて欲しい」という男性が、一人で当院を受診した。頭痛ではなく、「脳が疲労している」である。 親との関係形成の未熟さ 過度とも思える医師への阿り 急に頭を抱えてうめき出す芝居がかった行動 このような特徴から、「衝動性の強いボー…

『「治る認知症」見つける事前検査、7割行われず』というニュース。

朝日新聞DIGITAL2018年8月26日版より引用。

自分語りをしながら、便秘について語る。

今回は、ほぼほぼ自分語り。

終わりを迎えた父。

容態悪化の報を受けて父の入院先に向かって車を走らせる道すがら、幼い頃の記憶を手繰っていた。

製薬会社が主催する講演会で発表するスライドは、事前検閲を受けるという話。

「検閲」という言葉をご存じだろうか。 検閲(けんえつ)は、狭義には国家等の公権力が、表現物(出版物等)や言論を検査し、国家が不都合と判断したものを取り締まる行為をいう。(Wikipediaより引用) 日本の歴史上では、敗戦後の日本でGHQが行った検閲が有名で…

白寿を祝い、外来を卒業。

先日、お祝い用のちゃんちゃんこを3色購入してみた。 院長室の片隅で出番を待つ、ちゃんちゃんこ達

パーキンソン病の勉強になる、おすすめ書籍。

ざっと3冊をご紹介する。

「フランスでアルツハイマー病治療薬が医療保険から外れる」というニュース。

フランスが重要な方針転換を行った。 news.yahoo.co.jp

父が心不全で入院。

先日、父が心不全で入院した。 www.ninchi-shou.com

【実験】グーフィスの使用感。

先日、EAファーマから発売となった便秘薬グーフィスを試してみたので御報告する。

一遍の本のように。

自宅やクリニックの本棚に並ぶ本を眺めるたびに、これまでに自分が読書に費やしてきた時間について思い返す。同時に、自分に残された時間についても考える。