鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

白寿を祝い、外来を卒業。

先日、お祝い用のちゃんちゃんこを3色購入してみた。 院長室の片隅で出番を待つ、ちゃんちゃんこ達

【症例報告】待ってくれている人がいるから。

MTさんの奥さんは、突如出現した夫の猛烈な嫉妬妄想と幻視に苛まれていた。 自分のクリニック以外の所であれこれとコトが動いていたので、正直あまり深く関わったわけではない。ただし、数回の介入がその都度奥さんを少しずつ救ったという点では、効率的介入だった…

パーキンソン病の勉強になる、おすすめ書籍。

ざっと3冊をご紹介する。

終わりに向かって歩む父。

心不全で入院していた父が先日、リハビリのため転院になった。 医療上必要な転院というよりも、我々家族が「逃がした」という表現の方が適切かもしれない。 入院前は中等度介助で歩行していた父が、3週間の入院で寝たきりになり、食事も摂れなくなってしまった。

【症例報告】抗パーキンソン薬の漸減中止が完了した方。

以前の記事で紹介した方の、抗パーキンソン薬卒業が完了したので御報告。 www.ninchi-shou.com 元々パーキンソン病ではなかったと自分は考えていたので、本物のパーキンソン病の方の減薬の際に経験する「これ以上は減らせないな・・・」という局面に遭遇することなく…

【症例報告】前頭側頭型認知症の方。2年4ヶ月のお付き合いの末、かかりつけ医変更に。

今回紹介するのは、前頭側頭型認知症のHYさん。 初診時は60代後半。それまでアルツハイマー型認知症の診断でドネペジルが処方されていた。 約2年4ヶ月の経過を、ほぼカルテからの引用で紹介する。ご家族や施設スタッフ、ケアマネさん達と情報をやりとりしながら、皆…

認知症「救急」外来、そして解毒外来という当院の役割。

今回紹介するKNさんは、飛び込みで来られた方である。 その日は既に予約がかなり入っていたため、受付スタッフは「出来れば、日を改めて予約を取って頂けたら・・・」と、後日の受診をご案内した。しかし、同伴の親戚の方が「どうしても今日じゃないとダメなんです。」と必…

「フランスでアルツハイマー病治療薬が医療保険から外れる」というニュース。

フランスが重要な方針転換を行った。 news.yahoo.co.jp

脳萎縮の左右差と脳血流の左右差から考えたこと。

今回紹介するFKさんは、前頭側頭型認知症の方。 前頭側頭葉変性症の分類でいうところの「意味性認知症」から、「前頭側頭型認知症」へ移行していったと思われる方である。

「85歳以上の高齢者の17%が抗認知症薬を使用」というニュース。

このニュースは、世間にどう捉えられるだろうか。 mainichi.jp