鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

どのぐらいの数値で、フェリチンは足りていると言えるのか。

フェリチン30で元気ピンピンの人もいれば、頭痛肩こり不眠でグッタリの人もいる。

高齢者の運転免許継続に関わる診断書作成の難しさ。

今回紹介するのは、前医で認知症(病型不明)と診断されて抗認知症薬を内服中だった方。 ご家族のご希望で当院にお引っ越しとなったのだが、運転免許にまつわる問題の難しさを改めて感じたので書いてみる。

小林麻央さんの訃報に接して。

2年8ヶ月の闘病の末、小林麻央さんが旅立った。 多くの人が彼女を応援し、回復への期待を抱きつつも、病状の悪化に心を傷めていたことと思う。自分もその一人であった。 彼女のBlogが開設された当初、しばらく読んでいた時期があった。 栄養療法を行っている身として…

ヘッドバンギングと慢性硬膜下血腫との関連について。

ライフワークは音楽鑑賞です(唐突)。 ロックよりの音楽を中心に、色々なジャンルを聴く。最近は頻度が減ったが、以前はHeavy Metalをこよなく好んで聴いていた*1。 高校時代、「メタリカの"Battery"で起床するか、それともメガデスの"Holy Wars"で起床するか」が、ちょ…

1型糖尿病に対するメトホルミンが、長期的に心血管イベントを抑制したというニュース。

Medical Tribuneから。 1型糖尿病にもメトホルミン|ニュース|Medical Tribune

【症例報告】メマリーによる興奮。

アリセプトによる興奮は有名であるが、メマリーによる興奮も時々経験する。開始や増量直後であれば分かりやすいが、しばらく同じ量で維持している間に徐々に興奮してくることがある。 これに気づかないと、抑制系薬剤の無慈悲な増量に繋がってしまうので気をつ…

読書について。

ライフワークは読書です(唐突)。 小学生の頃は、自宅に転がっていた森村誠一や江戸川乱歩といったミステリーをよく読んでいた。

届かない声。

話が通じない成年患者(認知症を除く)に出会った時、4つの可能性を考えるようにしている。 自分の説明力が不足しているから あまりにも今の症状が辛いから 鉄タンパク欠乏をきたしすぎたから 元々のキャラクターゆえに 今回紹介するのは、「このままだと危うい…

糖質制限で、自分自身を知る。

糖質制限を開始して、6年目に入っている。 睡眠の質の改善を初めとして、体感できるメリットは数知れない。ダイエット方法として紹介されることも多い糖質制限だが、自分の場合だと開始1年ちょっとで12kgの減量を達成し、その後維持している。 残念ながら運動は全く…

日記を書くことで記憶をつなぎ止めようとし、日記を読むことで嫌なことを思い出す。

ある80代男性(以下Aさん)について。

「韓国の研究チームが韓国人の脳内地図を完成、認知症の予測に効果」というニュース。

Record Chinaから。 www.recordchina.co.jp

ケアマネさんや介護事業所との連携に用いているアプリを紹介。

ケアマネさん達がダイレクトに患者さんを紹介してくれる。 家族背景がpoorであったり、同伴の家族の理解力に難がある場合には、ケアマネさんが付き添ってくることが多い。持ち出し上等で頑張ってくれるケアマネさん達が少しでも楽が出来るように(ついでに自分も)…

認知症の患者家族に念書を書かせる警察。

認知症の進行に伴い高まる徘徊のリスク。 夕方症候群のように特定の時間帯でソワソワし始めることもあれば、前触れなくいきなりいなくなることもある。

【症例報告】抗認知症薬と抗うつ薬を減量中止し、卒業出来た女性。

今回紹介するのは、抗うつ薬と抗認知症薬を卒業出来た方である。 既に役目を終えている薬を減量卒業するのは、そんなに難しいことではない。薬がまだ役目を果たしている場合には、減らしたり止めたりすると具合が悪くなるので、また戻せばよいだけのことである。 今…