いつも当ブログをご覧になって下さり、誠にありがとうございます<(_ _)> 今年の締めくくりとして、2012年11月20日から2017年12月2日までの、約5年間の認知症外来データをまとめてみました。 ちなみに、ここで出したデータは全て「認知症外来初診時における臨床診…
新薬の開発とは、本当に難しいものである。 今回の発表を受けて、エーザイの株価は急落している様子。 エーザイ急落、米バイオジェンと共同開発のアルツハイマー新薬臨床試験で好結果得られず | 個別株 - 株探ニュース
今回紹介するのは、介入3ヶ月で「なかなかいいですねぇ」となったSMさん。 「自分が今までのようではない」という意識(病識)を持っていた方なので、
先日、Amazonの購入履歴を遡ってみたところ、2011年8月に江部先生の本を購入していたことが分かった。 ということは、糖質制限を始めて7年目に入ったということになる。 糖質制限を始める切っ掛けになった本 この書籍はその後、版を重ねてリニューアルされているよ…
頭痛で一番有名なのは、恐らく片頭痛だろう。 実際、子供の頃から頭痛持ちの方は「自分の頭痛は片頭痛」と考えていることが殆どである。しかし、よくよく話を聞くと、片頭痛以外の複数の頭痛要素を合併していることが結構ある。 複数要素を併せ持つ頭痛を、例えばロキ…
当院に来られる典型的な方達を、一部ご紹介。
他院でパーキンソン病と診断された、ある40代男性を紹介する。 奥さんが「これは何かおかしい」と早めに気づいて連れてきてくれたから良かった。
変な話かもしれないが、初診時の診断をあまり当てにしていない自分がいる。 認知症外来を始めてからつけている病型分類の内訳があるが www.ninchi-shou.com 全て、「初診時」の診断名を元に作成している。これも、別に確定診断などというつもりはなく、「その要素を…
ある88歳女性とお会いするのを、毎回楽しみにしている自分がいる。
外来で頭痛の患者さんを診ていると、薬物乱用頭痛(Medication Overuse Headache:MOH)に結構な頻度で遭遇する。 MOHとは、頭痛患者*1が鎮痛剤を不適切に乱用することにより、頭痛が増強、または次の頭痛を呼び込んでしまう病態のことである。 国際頭痛分類による最…
3年前からグルタチオン点滴をはじめ、このたび一旦終了となった方(TRさん)を御紹介する。
「今さら医療ミスどうこうを言う気はないのです。ただ、下血で入院するまではあんなに元気だった母が、入院して急に認知症になったと説明されても納得できないのです。」 そう仰ったATさんの息子さんの眼には、涙がにじんでいた。
以前ブログで紹介した方の続報。 www.ninchi-shou.com 状況にやや進展はあったのだが、 まだ治療には至っていない。
『「処方せんチェック虎の巻」改訂版 上』という本がある。 「処方せんチェック」虎の巻 改訂版 上 (日経DI薬局虎の巻シリーズ) posted with amazlet at 17.09.29 澤田 康文 日経BP社 売り上げランキング: 466,536 Amazon.co.jpで詳細を見る 2009年の本で古くは…
Medical Tribuneから。 medical-tribune.co.jp
認知症外来をやっていると、時に「以前の母(父)に戻りました」という言葉を頂く。 改善例は多く経験してきたが、元に戻ったという評価はそうそう頂けないので、そう言われたときの嬉しさはひとしおである。
勤務医時代よりも意識して、患者さん達に愛想良く振る舞おうと努力している自分がいる。院長が無愛想なクリニックには、誰も来たがらないだろうから。 医師の愛想や機嫌の良さは、患者さんやご家族に安心して頂くために必要なスキルということは理解しているので、…
とある消化器内科クリニックと心療内科クリニックに通院中であった、高血圧などを持つ独居の80代後半の女性(HSさん)をご紹介する。 経過中に心療内科で認知面低下を指摘され、〇〇病院を紹介された。そこで「アルツハイマー型認知症+パーキンソン病」と診断されて…
罹病期間が短ければ短いほど、薬を卒業するために必要な時間も短くなるはず。 Just An Invitation...... flickr photo by Emuishere Peliculas shared under a Creative Commons (BY-ND) license
「自分はこういう人間で、家族はこういう人間で、自分が属する共同体はこのようなもので・・・」 人はみな、このような物語を編みながら生きている。
統合失調症の方を数名診ている。 長年の経過で陽性症状は既に枯れ、陰性症状メインの方達である。みなさん抗精神病薬は精神科で処方されており、当院では生活習慣病対策を行っているのだが、少しでも抗精神病薬の減量に繋がればと考えてナイアシンを処方している。
治療の選択肢を示すことは、医者の重要な仕事の一つだと思っている。 www.ninchi-shou.com ただ、全ての選択肢を同列で説明する訳ではない。 防衛医療*1に徹しすぎると患者さんが改善の機会を失う事があるため、これまでの自分の経験から上手くいく可能性が高いも…
診察で得られた情報を、患者さんや家族にどこまで説明するべきなのだろうか。このことで、しょっちゅう悩む自分がいる。 特に、その情報が確定的なものではなく、自分の推測が多く含まれていて、尚且つその推測に対する明確な対処法(決定的な治療法)がない場合には、…
道路交通法改正から、およそ7ヶ月が経過した。 www.ninchi-shou.com 運転免許継続に関わる当院への診断書作成依頼は、徐々に増えてきている。
病気を診ずして病人を診よ(高木兼寛) 蓋し名言である。 ある患者さんが、自分の専門領域の病気のみに罹患しているとする。その病気の治療が上手くいき、治癒に成功すれば仕事は終了である。 では、患者さんが自分の専門領域以外の病気に罹患している可能性を感じた…
医者という仕事をしていながらこういうことを言うのもアレだが、自分は極力病院にはかかりたくないと思っている人間である。*1 認知症診療をしていて時にやりきれなくなるのは、「私はどこも悪くないし困ってもいなのに、なんで病院にこなくちゃいけないの?」と、怒…
一人の患者さんに対して、複数の病院が複数の処方を行っている状況を写真で表現するならば、以下の様になると思う。 Recursive Pizza flickr photo by aaronparecki shared under a Creative Commons (BY) license このことがポリファーマシー*1の大きな要因と…
認知症外来をしていると、”幻”の話を聞くことが多い。 我が国には「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という俳句があるが、「妖精を見た」とか「神が顕現した」といった古今東西の逸話のうち幾分かは、当時の人々が見た幻視なのだろう。
認知症外来を始めて、そろそろ丸五年が経過する。 外来で得られた各論的知見を、机上の勉強で学んだ総論にフィードバックさせ続け、「自分なりの」総論を模索する日々である。
70代女性 アルツハイマー型認知症 ある日の外来。 アルツハイマー型認知症で通院中の70代女性が、左膝を最近痛がるようになったとご家族から聞いた。 膝窩部に腫瘤を触れたのでCTを施行したところ、以下の様な画像が得られた。
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