鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

クリニックの診察室にポケモンが現れたようです。

巷で大流行中のPokemon GO。 ポケモン世代ではないからかどうかは分からないが、自分は興味がない。*1 大の大人が群れを成してスマートフォンをのぞき込みながらウロウロする様は、自分の眼には異様に映る。一体あの心境とはどのようなものなのだろうか?単にゲー…

頭部外傷後の認知機能低下にはフェルラ酸が有効かもしれない。

興味深い論文を読んだので、思いついたことを書き留めておく。

(症例報告)70代女性、レビー小体型認知症と正常圧水頭症合併ケースの治療例。

どの時点で介入出来るかで予後は大きく変わりうる。 今回の方は、「間一髪セーフ」といったところか。

抗認知症薬による薬害の背景に、「子が親に対して持つ後ろめたさ」があるとしたら。

「薬はいらないだろうなぁ・・・」 患者さんを診察してそう感じれば、自分はご家族にそのままを話す。納得するご家族もいれば、抗認知症薬処方を強く希望するご家族もいる。 今回は薬を欲するご家族の心理と、その結果起きているかもしれない「薬害」の可能性について…

【書評】「認知症介護で倒れないないための55の心得」を読んで。

メディアを通じて表に出てくる介護の話は、悲惨なものが多い。 【衝撃事件の核心】血ヘドはく「老老介護」破綻 鬼の形相で「殺せ!」と叫ぶ認知症母を殺害 長男は「ごめんな、ごめんな」と謝り続けた(1/5ページ) - 産経WEST センセーショナルな内容であれば…

医療保護入院からの復活例を通じて学んだこと。

家庭天秤法の威力、献身的介護と客観的視点の両立の重要性、キャラクター分類の重要性。 この患者さんとご家族からは、様々な事を学んだ。 flickr photo shared by hans s under a Creative Commons ( BY-ND ) license

64歳男性、前頭側頭葉変性症の方の治療経過報告。

認知症患者さんの経過中には様々な事が起きる。どの一人をとっても、全く同じ経過を辿ることはない。何か起き始めている気配がないか?減らせる薬はないだろうか? 目配りをし続ける。

患者さんの写真を残すことの意義。

いつかはこのような日が来ると思っていた。

【妄想的小考】医療介護政策に失敗した日本。

年をとれば足腰は弱り体力は低下し、判断力は鈍くなる。更に追い打ちをかけるように、ガンや脳卒中、認知症が加わってくる。自らの老いを認め、達観して老後を過ごせる人は一部であり、日本の高齢者を待つ未来は総じて明るいとは言えない。