鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

いつの間にか認知症認定されていた、元気な高齢者。

実にお手軽に抗認知症薬が処方される時代に、我々は生きている。

認知症患者さんを診つつ、同時に主介護者への気配りをしつつ。

他院より紹介のあった方。その先生曰く、「奥さんもなんとなく危なっかしい感じなので、出来れば一緒に診て貰えたら」とのことだった。

主介護者が倒れると、一気に事態は動く(認知症祖母の近況報告)。

つい先日、母が転倒して手を骨折してしまった。 主介護者に起きたイベントによって今後の介護方針に新展開があったので、そのご報告。何かの参考になれば幸い。

認知症外来の問診票で工夫していること。

当院がオープンして、ちょうど1ヶ月が経過した。 自分もスタッフも大分慣れてきた観があるが、今回は物忘れ外来初診時に使用している問診票を紹介してみる。診療を円滑に行うために、問診表に工夫を凝らすことは大事だと考えている。

メトホルミン(メトグルコ、メデット、グリコランなど)に大腸癌予防効果あり、という報告。

以前、当ブログでこのような記事を書いた。 www.ninchi-shou.com 続報が出たので、ご報告。

LPシャント術後に頭痛とめまいが出現。行った対策について。

脳脊髄液の流れを変えるシャント手術を行うと、術後に頭痛やめまいが出ることがある。 今回は、実際の症例及び行った対策についてご紹介。

(症例報告)80代男性、LPC(レビー・ピック複合)の一発改善例。

今回は考察抜きのケースレポート。 その日の診察終了直前に飛び込み紹介受診。画像データは持参のMRI軸位断のみ。 診察時間もデータも十分とは言えなかったが、初診から2週間後にはご家族が十分満足できるぐらいまで改善してくれた。 ちなみに、認知症外来では今回…

大脳皮質基底核変性症(CBD)?慢性硬膜下血腫の治療後に見えてくるもの。

慢性硬膜下血腫とは、脳を包む硬膜という膜の下に古い血液成分と水が混ざり合った袋が形成され、その袋が脳を圧迫して麻痺や頭痛、認知症のような症状を呈する病気である。

「糖尿病に勝ちたければ、インスリンに頼るのをやめなさい」を読んで(書評)

斬新な本に出会った時のワクワク感は、幾つになっても良いものだ。

アリセプトの23mg製剤、日本での認可はどうなる?

欧米ではその有効性が実証されている(らしい)アリセプト23mg。 アメリカでは2010年に承認取得、アジアでは韓国が2013年に承認取得している。 (上記画像はこちらよりお借りしました) 人種差や体格差などから、欧米人がアジア人よりも高用量を許容できる可能性はあ…