鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

薬物乱用頭痛について。

外来で頭痛の患者さんを診ていると、薬物乱用頭痛(Medication Overuse Headache:MOH)に結構な頻度で遭遇する。 MOHとは、頭痛患者*1が鎮痛剤を不適切に乱用することにより、頭痛が増強、または次の頭痛を呼び込んでしまう病態のことである。 国際頭痛分類による最…

3年間グルタチオン点滴を続け、一旦終了となったDLBの方。

3年前からグルタチオン点滴をはじめ、このたび一旦終了となった方(TRさん)を御紹介する。

仕事を続ける動機としての、「贖罪」という意識について。

「今さら医療ミスどうこうを言う気はないのです。ただ、下血で入院するまではあんなに元気だった母が、入院して急に認知症になったと説明されても納得できないのです。」 そう仰ったATさんの息子さんの眼には、涙がにじんでいた。

良くなる可能性はあるが、治療が困難な方。

以前ブログで紹介した方の続報。 www.ninchi-shou.com 状況にやや進展はあったのだが、 まだ治療には至っていない。

【妄想的小考】薬を販売するための巧妙な戦略。

『「処方せんチェック虎の巻」改訂版 上』という本がある。 「処方せんチェック」虎の巻 改訂版 上 (日経DI薬局虎の巻シリーズ) posted with amazlet at 17.09.29 澤田 康文 日経BP社 売り上げランキング: 466,536 Amazon.co.jpで詳細を見る 2009年の本で古くは…

「ピロリ菌除菌後のPPI長期使用で胃癌のリスク上昇」というニュース。

Medical Tribuneから。 medical-tribune.co.jp

元のお父さんに戻った!

認知症外来をやっていると、時に「以前の母(父)に戻りました」という言葉を頂く。 改善例は多く経験してきたが、元に戻ったという評価はそうそう頂けないので、そう言われたときの嬉しさはひとしおである。

社交について感じていること。

勤務医時代よりも意識して、患者さん達に愛想良く振る舞おうと努力している自分がいる。院長が無愛想なクリニックには、誰も来たがらないだろうから。 医師の愛想や機嫌の良さは、患者さんやご家族に安心して頂くために必要なスキルということは理解しているので、…