鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

ブログの要約をAIに頼んだら、ディストピアを垣間見た。

先日、はてなブログから一通のメールが届いた。

 

「1年前のブログ「亡国のスローガン。」などを振り返りませんか?」

 

www.ninchi-shou.com

 

この記事を書いて1年が経ったということは、自分がコロナ騒動に対して興味を喪ってから1年が経った、ということだ。

 

ブログを綴る意欲も失われ既に久しかったが、冒頭のはてなブログからのメールを見てふと、「じゃあ、Generative AIにブログを書かせたらどのような記事になるのだろうか?」と思い付いた。

 

AIについては7年前にブログに書いたことがある。想像していたよりもずっと早く、AIが世を席巻するようになったことに驚く。

 

www.ninchi-shou.com

 

Generative AIの登場を、諸手を挙げて喜ぶ人たち。
脅威を感じながらも、「ついていかねば・・・」と焦る人たち。
自分には関係ない、と一顧だにしない人たち。

 

業種によって違いはあるだろうが、それなりの属人性で成り立っていると信じてきた自分の仕事がAIで代替可能と分かったとき、辛いと感じる人の方が多いように思う。

 

何らかの権威を背景にした記事が検索上位を独占している現状、AIにお題を与えてブログを書かせても検索上位記事の要約にしかならないだろうから、冒頭に紹介した1年前のブログをAIに要約させてみることにした。

 

まずはChat GPTから。

 

(質問)以下のページの内容を要約して。

 

https://www.ninchi-shou.com/entry/exiled-country-slogan

 

(ChatGPTの回答)

 

2021年の人口動態に関する報告によると、日本の年間死亡数は前年より6万7054人増加し、戦後最大の数となったことが明らかになりました。コロナによる死者数は1万6756人で、4月から11月までの死亡者数は過去最大となりました。特に80代以上の高齢者の死亡数が増加しており、ワクチン接種後の死亡報告も存在しますが、因果関係は不明です。2022年には超過死亡数が増加し、その原因については気温の変化や医療システムの逼迫が考えられます。また、ワクチン接種済みの人々の中で感染者が増える現象も見られ、その詳細については調査が必要とされています。

 

「気温の変化や医療システムの逼迫だけじゃないだろ」という、ブログに込めた皮肉や怒りは、Chat GPTには拾って貰えなかったようだ。

 

ちなみに、Google謹製のBardにはなぜか要約そのものを断られた(笑)

 

次に、以下の記事を要約させてみた。

 

www.ninchi-shou.com

 

Chat GPTから。

 

(質問)以下のページの内容を要約して。

 

https://www.ninchi-shou.com/entry/freewill-forced-vaccination

 

(Chat GPTの回答)

mRNA
ワクチン接種後の頭痛についての記事の要点は次の通りです。記事では、最近、mRNAワクチン接種後の頭痛に関する患者が増えていることが報告されています。この症状はmRNA vaccine-induced headacheMIH)と呼ばれ、緊張型頭痛に似た特徴があります。MIHの患者は一般的な鎮痛薬に一時的に反応する場合もありますが、頻繁な使用は薬物乱用頭痛(MOH)に進展する恐れがあるため、他の治療法が必要です。記事では、自然療法や漢方薬の使用が示唆されていますが、個々の症例に合わせた適切な治療が重要です。また、mRNAワクチン接種後の頭痛や他の症状は年齢や性別によって異なる傾向があり、今後のワクチン接種の展開に対しても慎重な考慮が必要です。

 

前半はまずまず及第点だが、赤文字以降の「一般的な専門家意見への寄せ方」が見事である。

 

次はBard。今度は何らかの文章を吐き出してくれたが・・・・

 

(質問)以下のページの内容を要約して。

 

https://www.ninchi-shou.com/entry/freewill-forced-vaccination

 

(Bardの回答)

 

強制接種は、個人の自由を制限するものです。しかし、他人に感染させるリスクを軽減するためには、必要不可欠な場合があります。強制接種は、個人の自由と公共の利益のバランスをとる上で、難しい問題です。

強制接種が個人の自由を制限することは、明らかです。人は、自分の体に何をするかについて、自分で決めるべきです。しかし、強制接種は、他人に感染させるリスクを軽減するためには、必要不可欠な場合があります。感染症が広がると、多くの人が病気になったり、亡くなったりする可能性があります。強制接種は、感染症の拡大を防ぐために、有効な手段です。

強制接種は、個人の自由と公共の利益のバランスをとる上で、難しい問題です。個人の自由は尊重されるべきですが、公共の利益も守らなければなりません。強制接種は、個人の自由と公共の利益の両方を考慮した上で、慎重に判断されるべきです。

 

ブログ記事とは真逆の内容で、ほぼ全てAIの作文になっていた(笑)

 

AIにより、「任意接種の重要性」を提議した記事が「強制接種の重要性」に置き換えられる現実。

 

全体主義を完成させる最後のピースの登場。

 

 


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