鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

2014-01-01から1年間の記事一覧

【2014年まとめ】2年間の認知症外来結果報告と、抗認知症薬の使い分けについて。

今年最後の投稿です いつも当ブログをご覧になって下さり、誠にありがとうございます。今年の締めくくりとして、平成26年12月2日時点での認知症外来データをまとめてみました。以前のデータについては下記をご参照下さい。

88歳男性 レビー小体型認知症の改善例。かかりつけ医にバトンタッチの際に必要なこととは?

優先順位を付けることが大事。

J-ADNIの着地点はどうなるのだろう?

失態続きで目も当てられない・・ 残念なニュースの続報。

AVIM(無症候性脳室拡大)という概念について。

正常圧水頭症について軽くおさらい。下記もご参考に。 特発性正常圧水頭症(iNPH)の診断や検査、手術の流れについて。DESHも踏まえて。 - 鹿児島認知症ブログ 認知機能低下、歩行障害、尿失禁が古典的三徴 脳脊髄圧は正常範囲内 頭部画像においては、DES(Dispropor…

アリセプトの長期継続は是か非か?

効果を感じられなくても、アリセプトは続けるべきだろうか? 前回からの続きで、アリセプト継続の是非について考えてみる。 www.ninchi-shou.com

元々のキャラクターを拗らせたのか、それとも認知症になったのか?

その判断は時に難しい ①温厚だった人が別人のように怒りっぽくなった②元々キツイ性格の人が、更にキツくなった家族からすると、①だと「認知症ではないか?」と疑う。②の場合には、「もう年だし、元々キツイ性格だったからこんなものかもな」と、しばらく様子…

薬物治療と介護について。

介護だけで認知症をみていくことは困難である 認知症診療において、薬物治療と介護は重要な車の両輪である。しかし、薬物治療を必要以上に警戒してしまい、その結果適切な治療介入が遅れてしまうケースがある。今回紹介するのは、そのような方。

認知症は専門医が診るべき疾患?

誤診するのは専門外の医師だけ? 気になるニュースをみつけた。 認知症の薬は4種類しかないが…専門外の医師が誤診する可能性 〈週刊朝日〉|dot.ドット 朝日新聞出版

認知症の治療に、抗精神病薬を使ってはいけないのだろうか?

認知症治療において、抗精神病薬は重要な薬剤であると個人的には思っているのだが、例のFDA報告の影響が大きいのか、基本的には抗精神病薬は使わずに治療しましょう、という考えが好まれるのだろう。抗精神病薬については、下記をご参考に。 抗精神病薬 - Wi…

「MR.BIGのドラマー、パット・トーピーがパーキンソン病」のニュース。

パット・トーピーのFBページに、グルタチオンについて書込をしてみた つい先日、高校時代のバンドメンバーだった友人から教えてもらったのだが、Mr.Big(アメリカのハードロックバンド)のドラマーであるパット・トーピーが、パーキンソン病を患っているらしい…

認知症患者さんの運転免許について思うこと。

73歳女性、軽度認知機能障害(MCI)。フェルガード著効例の紹介。

今回ご紹介するのは独居の73歳女性。最近迷子になりかけた、とのことで相談に来られた。

「AC/DCのマルコム・ヤングが若年性認知症でバンドを脱退」のニュース。

好きなミュージシャンが認知症を発症、というニュースは切ない。

レミニールの副作用。使用上の注意に皮膚症状が追加。

このようなニュースを発見。厚労省 認知症薬レミニールの「使用上の注意」改訂指示 重大な副作用に皮膚症状を追記

脳腫瘍の手術後に幻視を見るようになった方。

脳腫瘍の術直後から幻視が見えるようになったとのことで、ご相談に来られた方。

鎮痛剤を使わない頭痛の治療? 三人目

これまで数例記事を書いているが、頭痛治療にウインタミンが奏功する場合がある。今回ご紹介するのも、そのような一例。

パーキンソン病と認知症の関係について。

DLBとPDDの違いは? パーキンソン病と認知症についての話題。

アルツハイマー型認知症?それとも前頭側頭葉変性症?

ちなみに「診断が付かなければ治療が出来ない」ということではないのだが、認知症外来でよくある例としてご紹介。

高齢者の薬(抗認知症薬を含む)は、いつまで続けるべきだろうか?

薬の止めどきについて 介護福祉士(コウノメソッド医療者)として現場で活躍されている方から、以下のようなメールを頂いた。許可を頂いたので全文掲載し、私見を述べてみる。

睡眠薬の影響で認知症が疑われた方。薬を止めたら元に戻ったが、ただし・・・

認知症とよく間違われるケース 認知症と思われていた人が、実は便秘が原因だったり、睡眠薬が原因だったり、というのはよくある話。今回は、睡眠薬が原因だったと思われる方をご紹介。 83歳女性 睡眠薬で認知症疑い 初診時 (記録より引用開始)(既往歴)白内障…

家族も驚くグルタチオンの効果。車椅子で来院したDLBの方が、投与直後に歩き出す。

車椅子で来られたレビー小体型認知症の方が、点滴直後に歩き出す。みんなでワクワクして見守る、グルタチオン投与直後。

72歳男性、アルツハイマー型認知症の早期改善例

イクセロンパッチの切れ味 今回は、72歳男性のご紹介。

その表情や態度、そして頭部CTが気になった30代女性。

今回は、救急外来あるある話(?)夜間救急外来の当直中に、2日前からの頭痛を訴えて来院された方。過去カルテを調べると、これまでにめまいや頭痛で数回、来院歴があった。

長年進行しない認知症の方を見たときに考えること。

嗜銀顆粒性認知症(AGD)の可能性あり 「とりあえず認知症でしょう」の診断?でアリセプトが始まっている方は多い。そのアリセプトを数年間内服しているが、ご家族から見て「良くも悪くも変わらない」というケースもよく見かける。今回紹介するのも、そのよう…

認知症が悪化した場合に考えること。薬を増やす?それとも減らす?

薬はいずれ減らす時期が来る 近医から、「アルツハイマー病が進行しました」ということでご紹介頂いた患者さん。もの凄い傾眠だが、何とか食事は摂れているとのこと。初診時の疎通はほぼ不可能であった。

認知症周辺症状の治療が、結果的に中核症状改善に繋がったケース。

まずは周辺症状制御から 認知症の周辺症状と中核症状については、以下をご参考に。 www.ninchi-shou.com ADLは完全に自立しているが、嫉妬妄想と金銭妄想の強烈な方が来られた。 診断については今でも??だが、イメージ優先のウインタミン処方が効を奏した…

認知症保険の話題から考えたこと。

認知症に「保険」で備える時代 以前、認知症に対する保険の話題について書いた。 www.ninchi-shou.com 先日、以下のような記事を見つけたのでご紹介。

オキシトシンでコミュニケーション能力改善?臨床試験開始のニュース。

認知症への適応拡大も期待したい 自閉症に対するオキシトシンの大規模臨床試験について。 青年期自閉スペクトラム症への継続オキシトシンスプレーの効果は点鼻用量と遺伝的個人差の影響を受ける | 国立研究開発法人日本医療研究開発機構

前頭側頭葉変性症とは?

前頭側頭葉変性症について概説。ピック病と意味性認知症をしっかり理解することが大切。

レビー小体型認知症とは?

レビー小体型認知症の特徴や気づくポイント、レビースコアやバランス8の紹介。