今年最後の投稿です(多分)。 2012年11月20日から2015年12月5日までの約3年間に、当認知症外来を受診された方は延べ869名。漏れも相当数ありますが、ひとまず確認出来た数を元に分析を試みました。
他院で若年性アルツハイマー型認知症の診断を受け、レミニールが開始された方。 少し改善があったようだが、セカンドオピニオン目的で当院を受診となった。
外来でお付き合いが始まり、一年ちょっと経過したアルツハイマー型認知症の方をご紹介する。当院に来られるまでの経過を足すと、発症からおよそ10年になる。
以前、グルタチオン点滴による改善例として報告した女性。介入開始から1年3ヶ月が経過。その後の経過報告。 一度目はグルタチオンで、二度目はシチコリンの力で復活を遂げた。 flickr photo shared by Luz Adriana Villa A.
なかなか可燃性の高そうなニュースを見かけた。 所得低いほど栄養バランスよい食事取れず NHKニュース 以下でちょっと考察を。
認知症外来での患者さんとの会話について考えてみる。 医者「最近調子はどうでしたか?夜は眠れていますか?」 患者「あんまり変わらんね。眠れるときもあれば、眠れない夜もたまにあるよ」 どうということのない会話である。しかし、注意しながら聞いていると・…
前回(12/7の記事)に続き、検査はどこまでするべきか?という話。 今回は、自分の昔話が絡みます。 flickr photo shared by Seattle Municipal Archives お前、検査出し過ぎだぞ(怒) 研修医の頃、上司によく怒られたものでした。 大学病院のカンファレンスでは…
認知症絡みの事件がニュースになる度に、 治療中であったのか? 治療中なら、処方内容は? こういうことが気になるのは自分だけではないと思う。 flickr photo shared by JeanneMenjoulet&Cie
「精密検査」と聞くと、なにやら相当詳しいことが分かる気になる。 だが、「詳しい検査結果」と「その結果が治療方針に大きく関わる」かどうかは、また別の話である。
順調そのもの。 flickr photo shared by SingChan
頭部外傷をきっかけに起きる急性硬膜下血腫。手術が必要な場合もあれば、不要な場合もある。 我々脳神経外科医は「コウマッカケッシュ」と呼ぶことが多く、その為か説明の際に「くも膜下出血(クモマッカシュッケツ)」と聞き間違われることが多い。二つは勿論、別…
仕事の合間に少しずつ読み、約1ヶ月で読了。感想を述べます。
初版があっという間に品切れとなり、既に2万部の増刷がかかったという噂の新刊。読後の感想を述べます。 既知の事実を丁寧に解説 糖質制限について既に知識を持つ人であれば、この本で述べられていることの多くに「そうだよなぁ」と頷けるだろう。例えば、序章にある…
認知症患者さんの先を予見して備えておくことは、どの程度可能なのだろうか?色々と考えさせられた症例を紹介する。
アルツハイマーではない可能性も念頭に置きながら、経過観察中。
69歳の若さで亡くなられた阿藤快さん。 ご冥福をお祈りいたします。
よその薬を減らすことが、仕事の3割近くを占めるようになりました。あくまでも体感ですが。 flickr photo shared by University of Salford
抑制系薬剤のウインタミンで、可愛らしい変化を遂げる方達が少なからずいる。不思議な薬である。 flickr photo shared by Namor Trebat
ご家族と相談しながら薬の可能性を追求している。緊張感は伴うものの、やりがいのある仕事である。 今回は、シチコリン2000mgで効果を実感出来た例をご紹介。
認知症領域では、いわゆる「treatable dementia(治療可能な認知症)」と呼ばれる慢性硬膜下血腫。 脳神経外科医にとっては、認知症疾患というよりも日常的に遭遇するcommon disease(一般的な病気)である。
認知症の治療目標、介護目標を「その後の人生を穏やかに過ごせるように」、「介護者の負担を少しでも軽くすることが出来るように」と設定した場合、薬はあくまでもこれらの目的を達成するための手段に過ぎない。「手段の目的化」には気をつけておかねばならない。
このようなニュースを見かけた。 「日本初、西友が日本糖尿病協会監修の健康配慮型弁当を発売 - BIGLOBEニュース」 載っていた写真はこちら。 以下、引用を交えて考察。
「それはやり方次第だろうなぁ・・・」 flickr photo by nathanmac87
余計な薬はやめる。必要があれば変更するか少し加える。 今回は、ほんの微調整のみで落ち着いた方をご紹介。
認知症の周辺症状に対して最もよく使われる薬の一つ、抑肝散。主に、怒りっぽさや幻視などの陽性症状に対して処方される。 小児の夜泣きに使用されることもあるらしい(自分は小児に処方したことはない)。 今回は、就寝前の抑肝散のみで上手くいったケースを…
認知症が進行し、アパシー(無為)へ向かっていく患者さんには、何はともあれシチコリンを使ってみる価値は十分にあると思う。そのような例を簡単にご紹介。
(答)予測できません 認知症診療に携わる医師達からすれば常識だとは思う。 ただし、一般には根強い「MRI信仰」が存在する。 「MRIを撮ったら、先も含めて頭の中のことは大体分かるんでしょ?」 これに対する自分の答えは、 「今の瞬間のことなら、ある程度分かり…
高齢になるにつれて、咀嚼や嚥下に必要な筋力は徐々に低下していく。 認知症患者さんや脳卒中後の方では、その頻度は更に上がる。嚥下困難が問題になるのは、誤嚥性肺炎や窒息に繋がるからである。
高齢になれば認知機能が衰えてくるのは当然であるが、 「こんなはずじゃないのに・・・もっと出来るはずなのに・・・」 と、考え悩んでしまう方達がいる。 これは、ある程度致し方ないことである。誰しも自分の老いは認めたくないものだから。逆に、 「年をとっ…
フェルガードで好調を維持している軽度認知機能障害(MCI)の方達は非常に多い。今回は、その中のお一人をご紹介。
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