鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

正常圧水頭症の治療で、体幹バランスが改善。

とある病院にご入院中だった方。 これまで統合失調症+正常圧水頭症というケースの治療例はあったが、双極性障害合併例は初めてだったのでご報告。

認知症患者さんの家族が、発達障害を持っていた場合。

認知症患者さんを診ているうちに、ご家族も診るようになったことが度々ある。自分で診ることが出来る場合もあれば、「これは難しい・・」と感じる場合もある。

87歳女性、アルツハイマー型認知症と前頭側頭葉変性症の両天秤で経過観察中。

脳萎縮の左右差が目立ってきた時に考えるのは前頭側頭葉変性症(FTLD)だが、臨床症状としてはむしろアルツハイマー型認知症(ATD)の症状が目立ってきた、という方である。幸い、目立った周辺症状なく経過出来ている。

確証バイアスを持つ家族と、自分の価値観を押しつけようとする医者。

最初にその患者さんに同伴したのは、施設スタッフと訪問看護師であった。次の診察では娘さんだけで、スタッフ同伴はなかった。

小脳出血後の失調性歩行障害に対して、グルタチオン点滴療法を行い改善があった例。

小脳出血や小脳梗塞によって傷んだ脳組織は元には戻らない。しかし、出血や梗塞領域の周囲の脳組織は生きている。 この生き残った脳組織は、脳卒中急性期に激しい酸化作用に曝されている。その影響が、慢性期になっても残っているのではないだろうか?そしてそれが…

「砂糖業界が科学者を買収していた」というニュース。

さもありなん、さもありなん。

「認知が進んだ」とか「認知が入っている」などという表現を、医療介護現場から払拭したい。

「毎度ありがとうございます→まいどあり」 「焼酎ハイボール→酎ハイ」 「就職活動→就活」 言葉を略する力が高い(好きな?)日本人。造語能力が高いとも言えようか。

中性脂肪が高値だった妊娠末期の採血結果から考えたこと。

前回の妊婦さん記事がご好評を頂いた。 www.ninchi-shou.com 今回は前記事の補足として、この妊婦さんの採血結果から私見たっぷりに考えたことを書いてみる。

妊娠うつになった友人が復活し、無事に出産を終えるまで。

以前、「若者がストレスに負けないためには肉を喰って鉄を摂った方がいいよ」という記事を書いたのだが、嬉しいことに多くの方の目に留まった。 www.ninchi-shou.com 友人の女医さん(以下Uさん)もその一人だったようで、ブログのFBページにコメントがあった。 (FB…

「正常か?」と聞かれたらそうではないかもしれないが、「だからどうした?」という話。

認知症外来には、こういう方も大勢来ますよというお話。