鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

DNTC(石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病)のご姉妹?ということは・・・

Fahr病(ファール病)? DNTCとは、石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病のことで、進行するとピック病と似た症状を呈すると言われている。 www.ninchi-shou.com ちなみに、家族性の場合にはFahr病と呼ぶようだ。

進行性核上性麻痺(PSP)の方がグルタチオンを開始。

進行性核上性麻痺の方を引き継ぐ 5〜6年ほど前から歩行の異常を自覚していた。平成25年10月に、近医で進行性核上性麻痺(PSP)の診断。進行性に悪化する病気だが、治療方法はないと言われた。 その後、ケアマネさんの勧めで名古屋フォレストクリニックを受診。…

肺胞微石症について。

[どんな病気か] 肺のほとんどすべての肺胞の中に、カルシウム塩(リン酸カルシウム塩、炭酸カルシウム塩)が層状に沈着する病気で、劣性遺伝(れっせいいでん)します。 病気の初期は、胸部X線写真をみると肺がカルシウム塩でまっ白になっているにもかかわ…

グルタチオンでもう一踏ん張り・・・!(DLB+iNPH術後)

グルタチオンで歩行と表情が改善 特発性正常圧水頭症に対してVPシャント術を行い、6年目に入った方。元々腰部脊柱管狭窄症があったので、LP(腰椎腹腔)ではなくVP(脳室腹腔)シャントを選択している。 経過中にレビー小体型認知症を合併してきた。年々歩行は小…

運動ニューロン疾患を伴う前頭側頭型認知症(FTD-MND)とは?

ALS?FTD-MND? 経過中に神経内科に紹介し、最終的にALS(筋萎縮性側索硬化症)の確定診断が付いた方をご紹介。

うつ病と間違われやすい、初期レビー小体型認知症について。

初期のレビー小体型認知症 先日、このような記事を見た。 (長尾先生は、先日の認知症治療研究会でお見かけした。とてもエネルギッシュな印象の先生でした)特に、初期のレビー小体型認知症においてはうつと間違われやすいと思う。以下に例を挙げる。

認知症と糖質制限③(ドパミン報酬系)

糖質とドパミンの関係 報酬系(ほうしゅうけい、英: reward system)とは、ヒト・動物の脳において、欲求が満たされたとき、あるいは満たされることが分かったときに活性化し、その個体に快の感覚を与える神経系のことである。ここでいう欲求には、喉の渇き…

コウノメソッド勉強会終了

// コウノメソッドの勉強会が開催 本日、主にケアマネージャーさん達を対象に、ボランティアグループの方達の声掛けで98名にご参加頂きました。

認知症と糖質制限について②(栄養バランスを考える)

様々な病気の危険因子となり得る糖質 糖尿病(とうにょうびょう、拉,独,英,スペイン語,ポルトガル語: diabetes mellitus)は、血糖値(血液中のグルコース(ブドウ糖)濃度)が病的に高い状態をさす病名である。ひとことに血糖値が高いと言っても、無症状の…

抗認知症薬の副作用。イクセロンパッチ(リバスタッチ)増量で徘徊が出現。

初診後3週間で見違えるように改善したが、薬剤増量で徘徊が起きてしまった方を御紹介。

認知症と糖質制限について①(食後高血糖には要注意)

認知症と糖質制限 糖質制限について勉強していると、今まで常識だと思って考え直すことも無かった様々なことが、ポロポロ剥がれ落ちていくので楽しい。Neurologyに乗ったこんな論文がある。

失明していても、幻は見えるのだろうか?

シャルル・ボネ症候群? (Wikipediaより引用開始)幻覚(げんかく、hallucination)とは、医学(とくに精神医学)用語の一つで、対象なき知覚、即ち実際には外界からの入力がない感覚を体験してしまう症状をさす。聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚などの幻覚も含む…

認知症の予防について。

確実な予防法などないが・・ 「コーヒーは一日〇杯までは〜」など、無数に世に溢れる健康情報。それらの中で、良さそうなものは定期的に紹介していこうと思う。

レビー・ピック複合(LPC)+特発性正常圧水頭症(iNPH)の86歳男性。初動に失敗し保護入院に・・・。

大急ぎで何とか改善に持っていきたかったが、かなわなかった症例。

グルタチオン1000mg+ビタミンC2000mgの効果

グルタチオンにビタミンC追加は良い印象 以前紹介した方のその後の経過。 www.ninchi-shou.com 現在まで週に2回、グルタチオン1000mg+ソルコセリル4mlで合計8回点滴を行ってきた。

78歳男性、脳血管性認知症の改善例。

かつては、アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症と併せて、「三大認知症」と言われていた(今も言われている?)、脳血管性認知症。 純粋な脳血管性認知症は、あまり見かけない気がする。この方も、そういったお一人である。