鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「周辺視野が衰えていく≒マルチタスクが苦手になる」という推測。

ご主人を介護中の80代女性が、物忘れのご相談で来院された。ADLは自立しているものの、最近物探しが増えて冷蔵庫管理が苦手になり、料理の段取りや味付けが怪しくなってきたとのことであった。

「認知機能」ではなく、「運転技能」で免許更新の是非を判断すべきだと思う。

Medical Tribuneから。 認知機能ではなく、運転技能で免許更新を|ニュース|Medical Tribune 免許を交付するのも停止するのも警察。医者に免許取り消しの責任を負わせようとしていないか? 新井氏は私見として「本来、運転免許証の更新の可否は運転技能によっ…

器質化した、慢性硬膜下血腫の頭部CT画像。

タイトルそのままです<(_ _)> 慢性硬膜下血腫とは、頭部打撲後しばらくして、徐々に硬膜(脳を包む硬い膜)の下に古い血液成分が貯留して脳を圧迫する病気のことである。

【謎の行動】糖質制限中の患者さんからお菓子を頂き困惑(笑)。

糖質制限に取り組み成果を出せた患者さん(糖質制限者)が、そのお礼に当院(糖質制限推進クリニック)にお菓子を置いていくというコントのような出来事を経験した。 微笑ましいというか、こちらも微妙に困惑するというか(笑)

【症例報告】呉茱萸湯と五苓散が著効した片頭痛の女性。

頭痛といえば片頭痛。 ただし、外来で最も遭遇するのは緊張型頭痛である。ちなみに、片頭痛と緊張型頭痛の合併はしばしばある。 典型的な片頭痛は、思春期から20代半ばぐらいまでに始まり、多くは50代、60代にかけて徐々に終熄していく。 今回は、片頭痛治療に…

The Spirit Carries On

大切なことを患者さんから教えて貰ったので、忘れないうちに書きとめておく。 後々、音楽と共に患者さんの想い出が蘇ってくれることに期待して。 white heart flickr photo by Lora Huber shared under a Creative Commons (BY) license

アルツハイマー治療薬「アデュカヌマブ」、先駆け審査指定品目に。

エーザイとバイオジェンが共同開発中のアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」が、最終段階に入っているようだ。

【書評】『明日から役立つ 認知症のかんたん診断と治療』

結論から先に言うと、「すんごく分かりやすい」本です。

【書評】『認知症 症例から学治療戦略ーBPSDへの対応を中心にー』

書評という名の自分語り。 木村武実先生*1の御著書、『認知症 症例から学治療戦略ーBPSDへの対応を中心にー』の改訂版が出版された。初版は2012年8月なので、約5年ぶりの改訂である。 初版から微修正された今回の改訂版)を読みながら、懐かしい気持ちに浸った。 *1:…

介護殺人に至る、最後の一押し。

認知症を発症した家族にストレスを加えないように配慮しているうちに、家族がストレスで倒れてしまうことがある 「なぜこの人の為に、自分がここまで我慢しなくてはいけないのか?」 理屈では解決し難いこの問いに、明確に答えは出せない。

硬膜下腔が拡大している頭部CTから考える、3つの可能性。

以前、水頭症について総論的な記事を書いた。 今回は、「これは外水頭症かな?」と自分が感じた症例から、水頭症患者の頭の中で起きていること、そして頭部CTを見る際の注目点について述べる。

「自分は何かに帰属している」という意識は、老年期の支えになる。

家族がいてくれるから何も困らないよ。ありがたいことだね。 きれいに周囲に溶け込み、ほぼ個を無くしたかのようにみえる仏様のようなおばあちゃん。 若い頃は仕事を頑張りました。今でも当時の連中には会って元気を貰っていますよ。 周囲から屹立し(孤立で…

橈骨神経麻痺による下垂手(ハネムーン症候群・サタデーナイト症候群)。

久しぶりに経験したので御紹介。

ノベルジンが、低亜鉛血症治療薬とした追加承認を受けたというニュース。

Medical Tribuneから。 medical-tribune.co.jp

純粋自律神経不全症(PAF)とは?

最近、自律神経に関して調べ物をしている時に知った「純粋自律神経不全症(PAF)」という病態について紹介。 以下、MSDマニュアルより抜粋引用。