鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

コスト重視の栄養指導で、健康になれるのだろうか?

このようなニュースを見かけた。 「日本初、西友が日本糖尿病協会監修の健康配慮型弁当を発売 - BIGLOBEニュース」 載っていた写真はこちら。 以下、引用を交えて考察。

「認知症の早期発見はナンセンスである」という記事を読んで思ったこと。

「それはやり方次第だろうなぁ・・・」 flickr photo by nathanmac87

施設退去の危機を回避。アリセプト中止と眠剤変更で劇的に落ち着いた方。

余計な薬はやめる。必要があれば変更するか少し加える。 今回は、ほんの微調整のみで落ち着いた方をご紹介。

薬を処方する際には、最少量で最大限の効果を狙う。抑肝散を例に解説。

認知症の周辺症状に対して最もよく使われる薬の一つ、抑肝散。主に、怒りっぽさや幻視などの陽性症状に対して処方される。 小児の夜泣きに使用されることもあるらしい(自分は小児に処方したことはない)。 今回は、就寝前の抑肝散のみで上手くいったケースを…

しつこくしつこく、シチコリン。

認知症が進行し、アパシー(無為)へ向かっていく患者さんには、何はともあれシチコリンを使ってみる価値は十分にあると思う。そのような例を簡単にご紹介。

将来認知症になるのかどうか、MRIを撮れば予測できるのだろうか?

(答)予測できません 認知症診療に携わる医師達からすれば常識だとは思う。 ただし、一般には根強い「MRI信仰」が存在する。 「MRIを撮ったら、先も含めて頭の中のことは大体分かるんでしょ?」 これに対する自分の答えは、 「今の瞬間のことなら、ある程度分かり…

カプサイシンプラスでアレルギー症状出現?

高齢になるにつれて、咀嚼や嚥下に必要な筋力は徐々に低下していく。 認知症患者さんや脳卒中後の方では、その頻度は更に上がる。嚥下困難が問題になるのは、誤嚥性肺炎や窒息に繋がるからである。

軽度認知障害(MCI)の概念と、その対応について。

高齢になれば認知機能が衰えてくるのは当然であるが、 「こんなはずじゃないのに・・・もっと出来るはずなのに・・・」 と、考え悩んでしまう方達がいる。 これは、ある程度致し方ないことである。誰しも自分の老いは認めたくないものだから。逆に、 「年をとっ…

フェルガード100M内服で一年経過した、軽度認知障害(MCI)の80歳女性。

フェルガードで好調を維持している軽度認知機能障害(MCI)の方達は非常に多い。今回は、その中のお一人をご紹介。