鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

RUSHのニール・パートが脳腫瘍で亡くなったというニュース。

 

また一人、好きなミュージシャンが逝った。

 

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ラッシュは金曜日(1月10日)、「ニール・パート 1952年9月12日―2020年1月7日」「失意とこれ以上にない深い悲しみの中、火曜日、45年に渡り僕らの友人、ソウル・ブラザー、バンド・メイトだったニールが、3年半に及ぶ脳腫瘍(膠芽腫)との非常に勇敢な闘いに敗れたという悲しい知らせを伝えねばならない」との声明を出した。(リンク先より引用)

 

「史上最高のドラマーの一人」と称されることの多いニール・パートだが、「好きなドラマーを三人あげよ」と言われたら、自分も確実に一票入れる。彼の書く詩も好きだった。

 

あとの二人は、Alice In Chainsのショーン・キニーは確実で、残る一人がRed Hot Chilli Peppersのチャド・スミスだったり、オマー・ハキームだったり、ジョン・ボーナムだったり。基本、ロック畑のドラマーが好きである。

 

ところで、ニール・パートは「膠芽腫」で亡くなったとのことだが、世界中の脳神経外科医が未だ克服できない脳腫瘍で、腫瘍グレードはGⅣ、生存期間中央値は2.5年、5年生存率10%と、悪性度が非常に高いことが特徴である。

 

勤務医時代の自分のメインフィールドは脳血管障害だったが、膠芽腫は時折経験してきた。開業して認知症外来をしている今でも、2年に1~2人の割合で経験している。

 

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40年以上のキャリアでカタログも多いRUSHだが、自分が初めて聴いたのは1991年発表の「Roll The Bones」だった。

 

そこから嵌まっていったのだが、最も愛聴し今でも時々聴くのは、名盤の誉れ高い「2112」でもなく「Moving Pictures」でもなく(どちらも好きなんだけど)、1993年発表の「Counterparts」である。

 

Counterparts
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全曲必聴だが、特に10曲目のCold FireからラストのEveryday Gloryの流れが素晴らしく、聴く度に涙腺が緩む。難解な歌詞の多いニール・パートだが、Everyday Gloryの歌詞は分かりやすく、優しく語りかけてくる。

 

 

 

 

 

R.I.P,Neil.

I Sincerely Miss You. 

 

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