鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

急性硬膜下血腫を開頭せずに治療するには?

頭部外傷をきっかけに起きる急性硬膜下血腫。手術が必要な場合もあれば、不要な場合もある。 我々脳神経外科医は「コウマッカケッシュ」と呼ぶことが多く、その為か説明の際に「くも膜下出血(クモマッカシュッケツ)」と聞き間違われることが多い。二つは勿論、別…

【書評】「コウノメソッド流臨床認知症学」を読んで。

仕事の合間に少しずつ読み、約1ヶ月で読了。感想を述べます。

【書評】「ケトン体が人類を救う」を読んで。

初版があっという間に品切れとなり、既に2万部の増刷がかかったという噂の新刊。読後の感想を述べます。 既知の事実を丁寧に解説 糖質制限について既に知識を持つ人であれば、この本で述べられていることの多くに「そうだよなぁ」と頷けるだろう。例えば、序章にある…

認知症患者さんの万引きを未然に防ぐことは出来るのだろうか?

認知症患者さんの先を予見して備えておくことは、どの程度可能なのだろうか?色々と考えさせられた症例を紹介する。

発症から4〜5年経過したアルツハイマー型認知症疑いの男性の経過報告。

アルツハイマーではない可能性も念頭に置きながら、経過観察中。

阿藤快さんの訃報。死因は胸部大動脈瘤破裂か。

69歳の若さで亡くなられた阿藤快さん。 ご冥福をお祈りいたします。

15種類の内服を減量、調整して8種類にすることで復活した77歳女性。

よその薬を減らすことが、仕事の3割近くを占めるようになりました。あくまでも体感ですが。 flickr photo shared by University of Salford

お財布に優しいウインタミン。

抑制系薬剤のウインタミンで、可愛らしい変化を遂げる方達が少なからずいる。不思議な薬である。 flickr photo shared by Namor Trebat

シチコリン2000mgの世界。

ご家族と相談しながら薬の可能性を追求している。緊張感は伴うものの、やりがいのある仕事である。 今回は、シチコリン2000mgで効果を実感出来た例をご紹介。

慢性硬膜下血腫の治療で行っている工夫。

認知症領域では、いわゆる「treatable dementia(治療可能な認知症)」と呼ばれる慢性硬膜下血腫。 脳神経外科医にとっては、認知症疾患というよりも日常的に遭遇するcommon disease(一般的な病気)である。

認知症の治療目標、介護目標とは?

認知症の治療目標、介護目標を「その後の人生を穏やかに過ごせるように」、「介護者の負担を少しでも軽くすることが出来るように」と設定した場合、薬はあくまでもこれらの目的を達成するための手段に過ぎない。「手段の目的化」には気をつけておかねばならない。