鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

認知症以外の症例

長かった髪を70cmカットしたら、頭痛が解消した女性。

嘘のような本当の話。

【症例報告】うつ病とか適応障害とか診断名を付ける前に、やっておくべきこと。

今回紹介するのは、寮生活を送りながら部活を頑張ってきた女子高生。ある時期から練習についていけなくなり、頭痛や不眠、低血圧で悩まされるようになった。 心療内科を受診し、下された診断は「適応障害」。次に訪れた心療内科では「うつ病」と診断され、抗うつ薬と眠剤…

【症例報告】注意欠陥障害の成人女性。

HRさんは20代前半の女性である。 職場で何度言われても仕事でミスが目立ち、同僚(上司?)から「あなたの記憶力には相当問題がある。病気かもしれないから頭を調べて貰いなさい」と言われて来院された。 以下の経過を追うと、発達障害の中でも注意欠陥障害というもの…

Hunt症候群と診断してステロイドを処方した後に、糖尿病が発覚。

ある30代女性のHunt症候群の治療で経験したことをシェアする。

高齢発症の側頭葉てんかんについて。

MMさんは84歳の男性である。 当院のもの忘れ外来を受診したが、長谷川式テストはほぼ満点だった。認知症の可能性はほぼなかったのだが、「記憶が飛ぶ」、「ボーッとしている」という訴えから、認知症ではない別の病気の可能性が浮上した。

めまいとヘルペスウイルスとの関係について。

前回の記事は、顔面神経麻痺についてであった。 今回は、めまいとヘルペスウイルスとの関係について書いてみる。

顔面神経麻痺について。

年配の患者さん達が「私は昔、顔面神経痛をやったことがあってね~」と外来で言うことがあるのだが、顔面神経痛という病名(医学用語)は存在しない。 患者さん達の言う顔面神経痛とは、恐らく顔面神経麻痺のことを指していると思われる。 その証拠に、「顔面神経痛を~」…

深部脳刺激療法(DBS)で、ジストニアから回復したAさん。

先日、知人から嬉しい報告を貰った。

体幹傾斜による圧迫に注意。車いすで起きる橈骨神経麻痺(下垂手)について。

年に数人は見かける、橈骨神経麻痺による下垂手について。

脳出血後の頭部CT左右差について。

先日、ケアマネさんの紹介で来院された方をご紹介。

【症例報告】期間限定の漢方使用と果物摂取中止で、頭痛そのものが殆ど消失した方。

今回紹介するKKさんは、60代前半の女性。 若い頃からの片頭痛持ちで、鎮痛剤と縁が切れないとご相談があった。片頭痛は加齢とともに和らいでいくことが殆どで、60歳を過ぎてもまだ片頭痛に悩まされているという方は、片頭痛以外の頭痛の可能性について検索する必要…

娘さんからの一報で、手術を回避出来た男性。

先日、ある患者さんの娘さんから当院に電話があった。 「先ほど父が転倒して頭を怪我したとのことで、〇〇病院に救急搬送されたみたいです。私はいま出先にいて詳しいことは分からないのですが、〇〇病院の先生から電話で『急性硬膜下血腫を起こしているから、緊急…

【症例報告】鉄補充+糖質制限で頭痛改善。

頭痛の性状が変化し、悪循環に入りかけていた方(HTさん)を御紹介。初診時は1桁だったフェリチンが60を超えた辺りが、分岐点だったようだ。

【症例報告】長期経過のパーキンソン病の方。ジスキネジアと幻視を制御。

パーキンソン病の経過中に問題となる、ジスキネジアやon-off現象。 今回紹介するSRさんは、16年という長期経過の末にジスキネジアやon-offが現れた。同時に幻視でADLも低下していた。レボドパ合剤の減量と組み合わせ、コムタン減量、モサプリド追加、セレネース少量…

【症例報告】栄養の工夫と鉄補充で、頭痛薬を卒業した女性。

頭痛で一番有名なのは、恐らく片頭痛だろう。 実際、子供の頃から頭痛持ちの方は「自分の頭痛は片頭痛」と考えていることが殆どである。しかし、よくよく話を聞くと、片頭痛以外の複数の頭痛要素を合併していることが結構ある。 複数要素を併せ持つ頭痛を、例えばロキ…

「専門医療」をシンプルにするための工夫。

当院に来られる典型的な方達を、一部ご紹介。

アルコールによる振戦が、パーキンソン病の振戦と間違われていた男性。

他医でパーキンソン病と診断された、ある40代男性を紹介する。 奥さんが「これは何かおかしい」と早めに気づいて連れてきてくれたから良かった。

薬物乱用型頭痛について。

外来で頭痛の患者さんを診ていると、薬物乱用型頭痛(Medication Overuse Headache:MOH)に結構な頻度で遭遇する。 MOHとは、頭痛患者*1が鎮痛剤を不適切に乱用することにより、頭痛が増強、または次の頭痛を呼び込んでしまう病態のことである。 国際頭痛分類による…

鉄不足を解消し、抗うつ薬を卒業出来た30代女性。

罹病期間が短ければ短いほど、薬を卒業するために必要な時間も短くなるはず。 Just An Invitation...... flickr photo by Emuishere Peliculas shared under a Creative Commons (BY-ND) license

こうして、ポリファーマシーが増えていくのだろうか。

一人の患者さんに対して、複数の病院が複数の処方を行っている状況を写真で表現するならば、以下の様になると思う。 Recursive Pizza flickr photo by aaronparecki shared under a Creative Commons (BY) license このことがポリファーマシー*1の大きな要因と…

幻視に関する雑感(シャルル・ボネ症候群など交えながら)

認知症外来をしていると、”幻”の話を聞くことが多い。 我が国には「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という俳句があるが、「妖精を見た」とか「神が顕現した」といった古今東西の逸話のうち幾分かは、当時の人々が見た幻視なのだろう。

ベイカー嚢胞とは。

70代女性 アルツハイマー型認知症 ある日の外来。 アルツハイマー型認知症で通院中の70代女性が、左膝を最近痛がるようになったとご家族から聞いた。 膝窩部に腫瘤を触れたのでCTを施行したところ、以下の様な画像が得られた。

「自分は浄化された」という患者さんの話。

東洋医学では、好転反応と呼ばれる身体反応があるらしい。 好転反応(こうてんはんのう)とは、もともとは東洋医学(按摩や鍼)で使われる用語で、治療の過程で一時的に起こる身体反応のこと。反応の程度はさまざまである。(Wikipediaより引用)

こどもへの鉄補充について。

以前ブログで取り上げた少年(以下、Y君)の、その後を報告。 2017年夏の、ちょっとした良い想い出になった。 www.ninchi-shou.com

届かない声。

話が通じない成年患者(認知症を除く)に出会った時、4つの可能性を考えるようにしている。 自分の説明力が不足しているから あまりにも今の症状が辛いから 鉄タンパク欠乏をきたしすぎたから 元々のキャラクターゆえに 今回紹介するのは、「このままだと危うい…

【症例報告】抗認知症薬と抗うつ薬を減量中止した女性。

今回紹介するのは、抗うつ薬と抗認知症薬を卒業出来た方である。 既に役目を終えている薬を減量卒業するのは、そんなに難しいことではない。薬がまだ役目を果たしている場合には、減らしたり止めたりすると具合が悪くなるので、また戻せばよいだけのことである。 今…

器質化した、慢性硬膜下血腫の頭部CT画像。

タイトルそのままです<(_ _)> 慢性硬膜下血腫とは、頭部打撲後しばらくして、徐々に硬膜(脳を包む硬い膜)の下に古い血液成分が貯留して脳を圧迫する病気のことである。

【症例報告】呉茱萸湯と五苓散が著効した片頭痛の女性。

頭痛といえば片頭痛。 ただし、外来で遭遇する最も頻度の高い頭痛は緊張型頭痛である。片頭痛と緊張型頭痛が混在していることも多い。 典型的な片頭痛は、思春期から20代半ばぐらいまでに始まり、多くは50代、60代にかけて徐々に終熄していく。 今回は、片頭…

橈骨神経麻痺による下垂手(ハネムーン症候群・サタデーナイト症候群)。

久しぶりに経験したので御紹介。

【症例報告】釣藤散で頭痛が消失。

高齢者の「首から上の」慢性的なお悩みに、釣藤散が著効することをしばしば経験する。 慢性的なお悩みとは、頭痛であったり頭重感であったり、めまいや耳鳴りであったりと様々である。また、使っている間に血圧が下がってくることもしばしば経験するので、内服中の降…