鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

認知症以外の症例

ベイカー嚢胞とは。

70代女性 アルツハイマー型認知症 ある日の外来。 アルツハイマー型認知症で通院中の70代女性が、左膝を最近痛がるようになったとご家族から聞いた。 膝窩部に腫瘤を触れたのでCTを施行したところ、以下の様な画像が得られた。

「自分は浄化された」という患者さんの話。

東洋医学では、好転反応と呼ばれる身体反応があるらしい。 好転反応(こうてんはんのう)とは、もともとは東洋医学(按摩や鍼)で使われる用語で、治療の過程で一時的に起こる身体反応のこと。反応の程度はさまざまである。(Wikipediaより引用)

届かない声。

話が通じない成年患者(認知症を除く)に出会った時、4つの可能性を考えるようにしている。 自分の説明力が不足しているから あまりにも今の症状が辛いから 鉄タンパク欠乏をきたしすぎたから 元々のキャラクターゆえに 今回紹介するのは、「このままだと危うい…

【症例報告】抗認知症薬と抗うつ薬を減量中止し、卒業出来た女性。

今回紹介するのは、抗うつ薬と抗認知症薬を卒業出来た方である。 既に役目を終えている薬を減量卒業するのは、そんなに難しいことではない。薬がまだ役目を果たしている場合には、減らしたり止めたりすると具合が悪くなるので、また戻せばよいだけのことである。 今…

器質化した、慢性硬膜下血腫の頭部CT画像。

タイトルそのままです<(_ _)> 慢性硬膜下血腫とは、頭部打撲後しばらくして、徐々に硬膜(脳を包む硬い膜)の下に古い血液成分が貯留して脳を圧迫する病気のことである。

【症例報告】呉茱萸湯と五苓散が著効した片頭痛の女性。

頭痛といえば片頭痛。 ただし、外来で遭遇する最も頻度の高い頭痛は緊張型頭痛である。片頭痛と緊張型頭痛が混在していることも多い。 典型的な片頭痛は、思春期から20代半ばぐらいまでに始まり、多くは50代、60代にかけて徐々に終熄していく。 今回は、片頭…

橈骨神経麻痺による下垂手(ハネムーン症候群・サタデーナイト症候群)。

久しぶりに経験したので御紹介。

【症例報告】釣藤散で頭痛が消失。

高齢者の「首から上の」慢性的なお悩みに、釣藤散が著効することをしばしば経験する。 慢性的なお悩みとは、頭痛であったり頭重感であったり、めまいや耳鳴りであったりと様々である。また、使っている間に血圧が下がってくることもしばしば経験するので、内服中の降…

インフルエンザの感染拡大を抑える工夫について。

うちの子どもが熱発したので、簡易インフルエンザ診断キットで調べてみたところ陽性であった。 その翌日に妻が発症し、更にその翌日に自分が発症するという、典型的な家族内感染となったのだが、幸いにも自分が罹患したタイミングは週末であったこともあり、仕事へ…

インフルエンザウイルスが、診断キットで検出されなくなるまでの期間について。

先日、インフルエンザに罹った。 はっきりとインフルエンザと診断されて学校や仕事を休んだ記憶はないので、ひょっとしたら人生初だったかもしれない。 簡単に、今回の経緯を時系列でまとめる。以下の写真は、診断キットで自分のウイルス排出具合を確認したものであ…

【症例報告】釣藤散+五苓散の著効例。

とある離島から来られた方をご紹介。 「頭に薄皮1枚の膜をかぶったような・・・」と仰る高齢者をちらほら見かける。 病名、診断名を問われると何とも答えられないが、経験的には釣藤散が良く効いてくれることが多い。

何となく飲み続けていた抗うつ薬を中止した結果・・・

遠回りしてしまったが、抗うつ薬中止で完璧な満足を得ることが出来た男性をご紹介。

うつ病の診療で気をつけていること。

先日、一般診療科(普段うつ病を専門的には診ない診療科)の医者を対象とした、製薬メーカー主催のうつ病の勉強会に参加した。 内容だが、教科書的なことを中心に、SSRIの使い方のような話に差し掛かったところで、残念ながら所用があり中座したのだが、聞けた範囲で…

真性多血症とは?

久しぶりに真性多血症の方に出会ったので、備忘録を兼ねて紹介する。

小脳萎縮について気になっていること。

当院は脳神経外科なので、頭のCTを撮る機会が多い。 CTで小脳が萎縮している人が結構多いことが、最近は気になっている。

抗認知症薬による薬害の背景に、「子が親に対して持つ後ろめたさ」があるとしたら。

「薬はいらないだろうなぁ・・・」 患者さんを診察してそう感じれば、自分はご家族にそのままを話す。納得するご家族もいれば、抗認知症薬処方を強く希望するご家族もいる。 今回は薬を欲するご家族の心理と、その結果起きているかもしれない「薬害」の可能性について…

その症状は認知症?それとも、てんかん?

久しぶりに経験したのでご報告。 こういった例で抗認知症薬が処方されるケースは、実は結構あるのかもしれない。

五苓散の使い方。無症状の硬膜下水腫でも使った方がいいだろうという話。

アルツハイマー型認知症の診断で経過をみている80代の女性がいる。 1年半の経過で長谷川式テストは20点→22.5点と2.5点上昇。抗認知症薬はアリセプト3mgで非常に落ち着いている方。 ある日の外来で、「1週間ぐらい前に、頭を軽くぶつけたのよね〜」と話していた…

放射線全脳照射後の認知症(認知機能低下)に対して、イクセロンパッチが効果を示した症例。

今回は、数年前に経験したケースをご紹介。

Crowned Dens Syndrome(クラウンド・デンス・シンドローム)とは?

頭痛と熱発を呈した高齢者で、たま〜にみかける疾患をご紹介。 環軸椎偽痛風のこと 痛風という病気がある。尿酸が関節で結晶化し、強い痛みを伴う炎症が起きる病気である。足の親指の付け根が赤く腫れるのが典型例。壮年男性における発症が9割方を占めると思…

(私的)改訂クリクトン尺度の使い方。

91歳女性、長谷川式テスト13/30点。ご家族の希望で治療介入。

前回記事はこちら。 www.ninchi-shou.com 今回の方も前回同様、自分は「年齢相応かな?」と感じたのだが、最終的には医療介入を行うことになった。その最たる理由は、息子さんの 衰えていく母親を見続けるのが忍びない・・・ という想いを感じたからである。

93歳女性、長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)は18/30点。認知症が疑われると紹介。

今後このような紹介が増えてくるような気がする。

99歳の女性に励まされる、40歳の脳神経外科医(ありがたや)

自分の物忘れ外来を訪れた方では、過去最高齢である。

「認知症予防にパチンコを導入」という動きについて思うこと。

微笑ましいような、今後が心配なような、そんなお話。 flickr photo shared by torisan3500

急性硬膜下血腫を開頭せずに治療するには?

頭部外傷をきっかけに起きる急性硬膜下血腫。手術が必要な場合もあれば、不要な場合もある。 我々脳神経外科医は「コウマッカケッシュ」と呼ぶことが多く、その為か説明の際に「くも膜下出血(クモマッカシュッケツ)」と聞き間違われることが多い。二つは勿論、別…

慢性硬膜下血腫の治療で行っている工夫。

認知症領域では、いわゆる「treatable dementia(治療可能な認知症)」と呼ばれる慢性硬膜下血腫。 脳神経外科医にとっては、認知症疾患というよりも日常的に遭遇するcommon disease(一般的な病気)である。

期間限定の少量ウインタミン使用で、慢性頭痛を卒業した方。

以前、頭痛の治療で紹介したこの方。 www.ninchi-shou.com その後順調に経過していたが、この度晴れて外来を卒業できたのでご報告する。

間一髪。物忘れ外来の予約待ちをしている間に手遅れになっていたかもしれない脳腫瘍症例。

テレビや新聞、雑誌で認知症に関する情報が氾濫している。その結果、何も困ってはいない元気な人達でも 今のうちにしっかり調べておこう ! と考えて、物忘れ外来を予約するようになってきた。 予防意識が高まっているのは結構なことだが、その影響で本当に…

医者の言葉が、患者さんの人生に大きな影響を及ぼすことがある。そして、逆もまた然りである。

患者さんやご家族に対する言葉使い、言葉の選び方には気をつけている。 丁寧に話していればいいというものでもないが、何気ない自分の言葉が患者に多大な影響を及ぼしてしまうことは、医療関係者であれば誰でも経験していると思う。 今回紹介するのは、医者…