鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

認知症以外の症例

99歳の女性に励まされる、40歳の脳神経外科医(ありがたや)

自分の物忘れ外来を訪れた方では、過去最高齢である。

「認知症予防にパチンコを導入」という動きについて思うこと。

微笑ましいような、今後が心配なような、そんなお話。 flickr photo shared by torisan3500

急性硬膜下血腫を開頭せずに治療するには?

頭部外傷をきっかけに起きる急性硬膜下血腫。手術が必要な場合もあれば、不要な場合もある。 我々脳神経外科医は「コウマッカケッシュ」と呼ぶことが多く、その為か説明の際に「くも膜下出血(クモマッカシュッケツ)」と聞き間違われることが多い。二つは勿論、別…

慢性硬膜下血腫の治療で行っている工夫。

認知症領域では、いわゆる「treatable dementia(治療可能な認知症)」と呼ばれる慢性硬膜下血腫。 脳神経外科医にとっては、認知症疾患というよりも日常的に遭遇するcommon disease(一般的な病気)である。

期間限定の少量ウインタミン使用で、慢性頭痛を卒業した方。

以前、頭痛の治療で紹介したこの方。 www.ninchi-shou.com その後順調に経過していたが、この度晴れて外来を卒業できたのでご報告する。

間一髪。物忘れ外来の予約待ちをしている間に手遅れになっていたかもしれない脳腫瘍症例。

テレビや新聞、雑誌で認知症に関する情報が氾濫している。その結果、何も困ってはいない元気な人達でも 今のうちにしっかり調べておこう ! と考えて、物忘れ外来を予約するようになってきた。 予防意識が高まっているのは結構なことだが、その影響で本当に…

医者の言葉が、患者さんの人生に大きな影響を及ぼすことがある。そして、逆もまた然りである。

患者さんやご家族に対する言葉使い、言葉の選び方には気をつけている。 丁寧に話していればいいというものでもないが、何気ない自分の言葉が患者に多大な影響を及ぼしてしまうことは、医療関係者であれば誰でも経験していると思う。 今回紹介するのは、医者…

「幻覚が見える」から、「頭がわんわんする」へシフト?

物忘れだけではなく、様々な相談が持ち込まれることが多い認知症外来。今回は、ちょっと不思議な経過を辿った方をご紹介。

ごく稀だが、脳腫瘍の方が認知症外来を受診されることがある。

その頻度は約0.3%(自験例) 滅多にあることではないが、物忘れ外来に脳腫瘍の方が来られることがある。こういう時には、初診時の画像評価の重要性を改めて痛感させられる。

自分が患って実感。副鼻腔炎って結構痛いんですね。

ある朝起きたら、左眼の周囲が痛かった 最初は、枕で圧迫されていたからかな?と思った。しかし、しばらく経っても左眼周囲の鈍痛は消えず、特に左頬に明らかに圧痛があった。こんなイメージ。

妻が入院したらやさぐれた。これは認知症なのか?

生活が荒れたら認知症? 94歳男性の、認知症病型診断及び評価の依頼を受けた。

頭がわんわん症候群=頭内爆発音症候群?

頭がわんわんする=頭内爆発音症候群。 根本的治療法とは言えないだろうが、症状緩和にウインタミンが一役買える可能性はある。

鎮痛剤を使わない頭痛の治療?五人目

慢性硬膜下血腫の術後に、執拗な頭痛を訴えるように 術後に新たな問題が見えてくるケースがある。例えば、以前当ブログで紹介したのはこちら。 www.ninchi-shou.com

聴覚障害の方に認知症の可能性がある場合、どう対応するべきだろうか?

元々コミュニケーション障害があるなら、より重要となるのは周囲からの問診 認知症の定義では、「後天的な障害」ということが挙げられている。

妻を残して旅立つ辛さ。

「大丈夫だと思いますよ!」であっさり終わるかと思ったのだが・・・

鎮痛剤を使わない頭痛の治療? 四人目

シリーズ化の可能性 またまたウインタミンが頭痛に効を奏した一例をご紹介。

脳腫瘍の手術後に幻視を見るようになった方。

脳腫瘍の術直後から幻視が見えるようになったとのことで、ご相談に来られた方。

鎮痛剤を使わない頭痛の治療? 三人目

これまで数例記事を書いているが、頭痛治療にウインタミンが奏功する場合がある。今回ご紹介するのも、そのような一例。

睡眠薬の影響で認知症が疑われた方。薬を止めたら元に戻ったが、ただし・・・

認知症とよく間違われるケース 認知症と思われていた人が、実は便秘が原因だったり、睡眠薬が原因だったり、というのはよくある話。今回は、睡眠薬が原因だったと思われる方をご紹介。 83歳女性 睡眠薬で認知症疑い 初診時 (記録より引用開始)(既往歴)白内障…

その表情や態度、そして頭部CTが気になった30代女性。

今回は、救急外来あるある話(?)夜間救急外来の当直中に、2日前からの頭痛を訴えて来院された方。過去カルテを調べると、これまでにめまいや頭痛で数回、来院歴があった。

肺胞微石症について。

[どんな病気か] 肺のほとんどすべての肺胞の中に、カルシウム塩(リン酸カルシウム塩、炭酸カルシウム塩)が層状に沈着する病気で、劣性遺伝(れっせいいでん)します。 病気の初期は、胸部X線写真をみると肺がカルシウム塩でまっ白になっているにもかかわ…

失明していても、幻は見えるのだろうか?

シャルル・ボネ症候群? (Wikipediaより引用開始)幻覚(げんかく、hallucination)とは、医学(とくに精神医学)用語の一つで、対象なき知覚、即ち実際には外界からの入力がない感覚を体験してしまう症状をさす。聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚などの幻覚も含む…

頭がわんわん!3人目(失敗)

頭がわんわん症候群とは 耳鳴りではないが、一日の中である時間帯になると頭がわんわんする、という方達がいる。通称「頭がわんわん症候群(仮)」。定義としては 決まった時間で頭がわんわんする 決まった時間の頭痛の人もいる 頭部画像上、水頭症所見と前頭…

漢方による慢性硬膜下血腫の治療。

高齢者の頭部打撲後には注意 高齢になるにつれて脳は萎縮してくる。その結果、ちょっとした頭部打撲でも脳と硬膜(脳を保護している硬い膜)との間に、古い血液成分と水成分が混ざり合った血腫が溜まってきて、脳を圧迫することにより、頭痛や麻痺症状、認知症…

鎮痛剤を使わない頭痛の治療? お二人目

頭痛って何だろう? 今回は、 www.ninchi-shou.com このケースと似たような症例を提示する。頭がわんわん!の方達のような、シリーズ化?となるか。

頭がわんわん!2人目

シリーズ化となるのか? 以前投稿したケースに引き続き www.ninchi-shou.com 同じような訴えの方が来られた。実は潜在的に相当数いたりするのだろうか・・・ お二人目となると、こちらも慣れたものである(ウソ)。

鎮痛剤を使わない頭痛の治療?

痛み止めが効かない頭痛 前回に引き続き、???という患者さんの紹介。

頭がわんわん!

脳神経外科の扱う領域=首から上のコト全て? 「それは眼科や耳鼻科にご相談を」というような訴えでも、「まずは頭の中が心配だから」ということで脳神経外科を受診される方は多い。 勿論、通常外来においては頭痛や肩こり、めまいフラツキなどが最も多いのだ…