シリーズ化となるのか?
以前投稿したケースに引き続き
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同じような訴えの方が来られた。実は潜在的に相当数いたりするのだろうか・・・
お二人目となると、こちらも慣れたものである(ウソ)。
(記録より引用開始)
ここ2週間ほど、頭がワンワン。
昨晩はいつもと違うワンワンで起きたと。5分ほど続いて消失。これはなんでしょうか?とのこと。
- 歩行は小刻み
- 難聴なし
- 声は大きくしっかり
- 笑顔
- rigidわずかにあり
CT3方向撮影。
左側側頭葉有意に萎縮。その他器質的病変を認めず。
「脳出血や脳梗塞、脳腫瘍はないです」とお話しすると「安心しました」と。
今後頻度がますようなことがあれば、少量ウインタミンだろう。その時はご相談下さいね。
(引用終了)
様子観察は日常茶飯事
上記の様な説明をしたところ、「ひどくなったらまた来ます。ありがとう。」と言って、笑って帰られた。
91歳でお一人暮らし。バスを利用してお一人で来院し、お一人で帰られた。
この方に知能検査は行っていないし、ピック感を感じることも無かったが、画像では立派な萎縮の左右差は認めた。先々ピック化してこないことを祈ろう。
やや気になったのは、軽度正常圧水頭症の画像所見を認めたこと。
これはお一人目の方もそうであったので、頭がわんわん症候群(仮称)の方の画像上の特徴は、「NPH(正常圧水頭症)+FTLD(前頭側頭葉変性症)」と考えておこう。
正常とは言えない頭部画像でも、問題なく普通に暮らしている方達は大勢いるし、こちらが特に何もしないことも、日常茶飯事である。
ちなみに、受診の2週間後に直筆で感謝のハガキを頂いた。矍鑠とした男性であった。
今回はこれで終了。
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