鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

自分が患って実感。副鼻腔炎って結構痛いんですね。

ある朝起きたら、左眼の周囲が痛かった


最初は、枕で圧迫されていたからかな?と思った。しかし、しばらく経っても左眼周囲の鈍痛は消えず、特に左頬に明らかに圧痛があった。こんなイメージ。

副鼻腔炎

「ああ、副鼻腔炎だろうなぁ・・」


と思いつつ出勤。その日の夜は当直だったので、レントゲン技師さんにお願いしてCTを撮影。

左上顎洞の副鼻腔炎



「ああ、やっぱりなあ・・・」


同僚にお願いして、クラビット500mg/day、ムコダイン500mgx3/dayを処方してもらった。

内服3日目ぐらいからは痛みもとれて、処方分を飲みきって終了とした。症状が消失したので、敢えて確認のCTは撮っていない。

痛みが出る10日ほど前に、39度近くの熱発があった。上気道症状には乏しく、カロナールを飲んでいたら2日で治まった。

恐らく、この時に感染があったのだろう。

慢性副鼻腔炎を放置すると・・・


脳膿瘍(脳の中に膿の袋ができる病気)のリスクとなりうるので注意が必要。これまで3例経験あり。

ちなみに、齲歯(虫歯のこと)の放置も、脳膿瘍のリスクとなりうる。

脳膿瘍のMRI画像
(「脳脊髄のMRI」より引用)