ある30代女性のHunt症候群の治療で経験したことをシェアする。
「イクセロンパッチやリバスタッチが効くときは、大体こんな感じだよね」という典型例をご紹介。 「アルツハイマーね、ハイ薬ね」ではなく、じっくりと考えてもらい決断してもらったというプロセスが重要で、そこに本人も加わっているというのが更に重要。 初診で認知…
MMさんは84歳の男性である。 当院のもの忘れ外来を受診したが、長谷川式テストはほぼ満点だった。認知症の可能性はほぼなかったのだが、「記憶が飛ぶ」、「ボーッとしている」という訴えから、認知症ではない別の病気の可能性が浮上した。
容態悪化の報を受けて父の入院先に向かって車を走らせる道すがら、幼い頃の記憶を手繰っていた。
「検閲」という言葉をご存じだろうか。 検閲(けんえつ)は、狭義には国家等の公権力が、表現物(出版物等)や言論を検査し、国家が不都合と判断したものを取り締まる行為をいう。(Wikipediaより引用) 日本の歴史上では、敗戦後の日本でGHQが行った検閲が有名で…
進行性核上性麻痺(PSP)とは、 垂直方向の眼球運動障害 姿勢障害による易転倒性 頚部体幹優位の固縮や寡動などのパーキンソン症状 認知機能低下 などを主症状とする、進行性の神経変性疾患である。詳しくは、前回記事をご参考に。 今回は、PSPの頭部画像所見を紹介…
進行性核上性麻痺(PSP)とは、 垂直方向の眼球運動障害 姿勢障害による易転倒性 頚部体幹優位の固縮や寡動などのパーキンソン症状 認知機能低下 などを主症状とする、進行性の神経変性疾患である。 「目は見開き気味で認知機能低下があり、身体は固い。首を後ろに…
言葉によるコミュニケーションがうまくいかない時に考えること。
頭部打撲を切っ掛けにお付き合いが始まった87歳独居の女性。初診時数分のやり取りで、認知機能低下をきたしていることはすぐに分かった。 既にかかりつけ医があり、かつ残薬が家に溢れているという状況だったため、当院が濃厚に介入することで混乱を招くことを恐…
前回の記事は、顔面神経麻痺についてであった。 今回は、めまいとヘルペスウイルスとの関係について書いてみる。
年配の患者さん達が「私は昔、顔面神経痛をやったことがあってね~」と外来で言うことがあるのだが、顔面神経痛という病名(医学用語)は存在しない。 患者さん達の言う顔面神経痛とは、恐らく顔面神経麻痺のことを指していると思われる。 その証拠に、「顔面神経痛を~」…
数年間、外来でお付き合いしている患者さんがいる。 患者さんと言ったが、実は、自分はその方を患者と思ってはいない。
「治るんじゃなかったんですね・・・」 そう仰ったMSさんの奥さんの表情からは、深い諦めが見て取れた。
先日、お祝い用のちゃんちゃんこを3色購入してみた。 院長室の片隅で出番を待つ、ちゃんちゃんこ達
MTさんの奥さんは、突如出現した夫の猛烈な嫉妬妄想と幻視に苛まれていた。 自分のクリニック以外の所であれこれとコトが動いていたので、正直あまり深く関わったわけではない。ただし、数回の介入がその都度奥さんを少しずつ救ったという点では、効率的介入だった…
ざっと3冊をご紹介する。
心不全で入院していた父が先日、リハビリのため転院になった。 医療上必要な転院というよりも、我々家族が「逃がした」という表現の方が適切かもしれない。 入院前は中等度介助で歩行していた父が、3週間の入院で寝たきりになり、食事も摂れなくなってしまった。
以前の記事で紹介した方の、抗パーキンソン薬卒業が完了したので御報告。 www.ninchi-shou.com 元々パーキンソン病ではなかったと自分は考えていたので、本物のパーキンソン病の方の減薬の際に経験する「これ以上は減らせないな・・・」という局面に遭遇することなく…
今回紹介するのは、前頭側頭型認知症のHYさん。 初診時は60代後半。それまでアルツハイマー型認知症の診断でドネペジルが処方されていた。 約2年4ヶ月の経過を、ほぼカルテからの引用で紹介する。ご家族や施設スタッフ、ケアマネさん達と情報をやりとりしながら、皆…
今回紹介するKNさんは、飛び込みで来られた方である。 その日は既に予約がかなり入っていたため、受付スタッフは「出来れば、日を改めて予約を取って頂けたら・・・」と、後日の受診をご案内した。しかし、同伴の親戚の方が「どうしても今日じゃないとダメなんです。」と必…
フランスが重要な方針転換を行った。 news.yahoo.co.jp
今回紹介するFKさんは、前頭側頭型認知症の方。 前頭側頭葉変性症の分類でいうところの「意味性認知症」から、「前頭側頭型認知症」へ移行していったと思われる方である。
このニュースは、世間にどう捉えられるだろうか。 mainichi.jp
当ブログではこれまでに、鉄補充で頭痛やうつ病が改善した例を報告してきた。 【症例報告】鉄補充+糖質制限で頭痛改善。 - 鹿児島認知症ブログ 【症例報告】栄養の工夫と鉄補充で、頭痛薬を卒業した女性。 - 鹿児島認知症ブログ 鉄不足を解消し、抗うつ薬を卒業出…
初めてお会いしたときは89歳だったHMさんが、先日93歳になった。 当院初診の時点で、既にアルツハイマー型認知症の診断で10年間アリセプト5mgを内服され、メマリー20mgが加わったが、特に何かが改善したということはなく、少しずつもの忘れは進行していったようだ…
先日、父が心不全で入院した。 www.ninchi-shou.com
先日、知人から嬉しい報告を貰った。
約3年経過をみてきたMYさんが先日、心不全で入院となった。
2年間経過をみている、独居の70代女性を紹介する。
散歩中に転んで頭を怪我した方が救急車で運ばれてきた。 傷の処置をしながら何気なく普段の様子を聞いたところ、その方は「最近転びやすくなった。トイレが間に合わないことがある」と仰った。 怪我は軽かったので最初はそのつもりはなかったのだが、話を聞き「ひょ…
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