車椅子で来られたレビー小体型認知症の方が、点滴直後に歩き出す。みんなでワクワクして見守る、グルタチオン投与直後。
87歳女性 レビー小体型認知症
初診時
(記録より引用開始)
(診察所見)
HDS-R:8
遅延再生:0
立方体模写:施行出来ず
時計描画:施行出来ず
クリクトン尺度:?
保続:あり
取り繕い:なし
病識:?
迷子:なし
レビースコア:11.5
rigid:右上肢にあり
ピックスコア:施行せず
頭部CT左右差:なし
(診断)
ATD:
DLB:〇
FTLD:
MCI:
その他:
長らくDLBの診断で当院で経過を見てきた方。その後、施設入所に伴い主治医変更。徐々に進行する歩行困難に対して抗パ剤を増量して幻覚悪化で相談のパターン。ちなみにとてもおしゃれな方。
体幹傾斜と著明な小刻み歩行とすくみ足を認めたが、グルタチオン1200mg点滴の直後に独歩安定歩行可能に。娘さんは驚いている。
初回グルタチオン前後の様子
初回の効果持続は2日間だった
初回投与4日後に来院。この時は初診時の状態に戻っていた。
娘さん曰く、「効果持続は2日間ぐらいだったかな?」とのこと。
初回グルタチオン投与後、会計窓口で
「ほら、私歩けるようになったのよ!」
と嬉しそうに周りの知らない患者さん達に自慢して歩いて見せたらしい。
2回目の投与量はグルタチオン1600mgとし、ビタミンC2000mgも追加。
投与前は硬い表情で声も小さかったが、投与直後は声が大きくなり表情は和らいでいた。そして当然のように歩き出す。
初めて同伴したご本人の妹さんが目を丸くしていた。
グルタチオン開始3ヶ月後
ほぼ独歩で通院出来るようになった。
週に2回のグルタチオン投与を続けており、現在の用量は、
また、HDS-Rは3ヶ月間で8点→10点にアップ。中核症状にも好影響があるようだ。
抗パーキンソン薬は、マドパー300mg→メネシット200mgに、ドプス600mg→200mgに、それぞれ減量出来ている。幻視は時に認めるが、以前よりも減っているとのこと。
今のところ、非常に順調な経過である。
柳澤厚生
ジービー
売り上げランキング: 41,483