最初に変性疾患の診断を下した医者が、その患者さんを最後までフォローすることは、恐らくだが殆どないと思われる。 施設入所などをきっかけに主治医が変更になると、病名と薬は概ね引き継がれる。 しかし、最初に診断した医者だけが持ち得た診断に当たっての…
世に蔓延るニンチガー症候群*1。 その定義は以下の様なものである。 適切なアセスメントをせずに"認知面低下=認知症"と即断し、"認知症=ニンチ"と頻繁に略する。また、場にそぐわない行動をとる患者や利用者を指して「ニンチが進んだ」と表現し、薬物投与で対処を図…
東洋医学では、好転反応と呼ばれる身体反応があるらしい。 好転反応(こうてんはんのう)とは、もともとは東洋医学(按摩や鍼)で使われる用語で、治療の過程で一時的に起こる身体反応のこと。反応の程度はさまざまである。(Wikipediaより引用)
支える人が周囲にいるのかどうか。いるならば、その人達に何をお願いすべきか。いなければ、どのように支援体制を構築していけばよいのか。薬は必要なのか。必要でないならば、どのようにして病院とのつながりを保てばよいのか。薬が必要なら、その量や内服回数はどの…
「なにかあったらいけないから、早めに病院を受診しましょう」 「なにか」を否定したいのが本人ではない場合、「病院へ〜」の促しは慎重にしたいものである。
病院を受診し、窓口でお金を払う。領収書を見ると、色々と書いてある。 初・再診料〇〇点 画像診断〇〇点 投薬〇〇点 処置〇〇点 各々を合計して負担率(3割や1割)を掛けた金額が、いわゆる自己負担額である。
以前ブログで取り上げた少年(以下、Y君)の、その後を報告。 2017年夏の、ちょっとした良い想い出になった。 www.ninchi-shou.com
以前、当ブログで紹介した方の経過報告。 www.ninchi-shou.com
週刊東洋経済(2017年8/12-8/19合併号)に、「抗認知症薬の功罪」というタイトルの記事が掲載された。 週刊東洋経済 2017年8/12-19合併号 [雑誌] posted with amazlet at 17.08.15 東洋経済新報社 (2017-08-07) Amazon.co.jpで詳細を見る 記事を一部抜粋しながら…
以前ブログで紹介した方の続報。 www.ninchi-shou.com 同記事最後の部分を引用する。
これは自分にとっても大いに言えることなので、自戒の意味を込めて書く。
息子さん夫婦と暮らす、80代のアルツハイマー型認知症の女性。 診察室の中では常に笑顔で、愛想よく話す。その様子を、同伴のご家族は醒めた目で眺めている。
脳神経外科速報という雑誌を、もう10年以上定期購読している。 脳神経外科速報 2017年8月号(第27巻8号)特集:ひたすら優れた臨床医を目指して ─自分の伸び代を信じて進め posted with amazlet at 17.07.27 メディカ出版 (2017-07-27)売り上げランキング: 73,644…
とある50代女性をご紹介。
AVIM(無症候性脳室拡大)という概念がある。 www.ninchi-shou.com 画像上は水頭症が疑わしくても、その時点で症状に乏しければ様子観察でもよいと思う。 ただし、「将来的に水頭症が顕在化することは十分にあり得る」ということを強調しておけば、いざという時に思い…
外来では通常、患者さんとご家族いっしょに話をきく。概ねそれで問題はない。 しかし時に、患者さんに同伴したご家族が伴侶であった場合、ご夫婦別々で話を聞くことがある。
書評に名を借りた、いつもの自分語り。 素養があれば、あっという間に読める。素養がなければ、眼からウロコの連続だろう。
鹿児島県では、平成29年度の新規事業として、県内の高等学校、特別支援学校高等部、高等専門学校及び専修学校(以下、「高等学校等」という。)の1年生のうち、保護者の同意を得られた生徒を対象として、学校検診の尿検査の献体の一部を利用し、尿中ピロリ菌交代の有無に…
これまでに何度か、認知症患者さんから「先生はエクボが出るね」と言われたことがある。 ちなみに、ご家族からは一度も言われたことはない。
Bloombergから。 www.bloomberg.co.jp
手術は通常、執刀医(もしくは執刀医が所属する専門科)の責任の下に行われる。 ただ、全身麻酔の手術で、かつ緊急ではない予定手術であれば、心臓を含めた全身状態が全身麻酔に耐えうるのかどうかを事前に循環器科や麻酔科に相談することはある。
JCASTニュースから。 www.j-cast.com
CareNetから。 www.carenet.com
NHK NEWS WEBから。(リンクしていたNHK記事は後に削除。)
以前ブログで紹介した方の経過報告。 www.ninchi-shou.com
胃薬で幻視が誘発されていた方を紹介する。
フェリチン30で元気ピンピンの人もいれば、頭痛肩こり不眠でグッタリの人もいる。
今回紹介するのは、前医で認知症(病型不明)と診断されて抗認知症薬を内服中だった方。 ご家族のご希望で当院にお引っ越しとなったのだが、運転免許にまつわる問題の難しさを改めて感じたので書いてみる。
2年8ヶ月の闘病の末、小林麻央さんが旅立った。 多くの人が彼女を応援し、回復への期待を抱きつつも、病状の悪化に心を傷めていたことと思う。自分もその一人であった。 彼女のBlogが開設された当初、しばらく読んでいた時期があった。 栄養療法を行っている身として…
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