CareNetから。
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グルコースピークに気をつける≒グルコーススパイクに気をつける
1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)レベルの測定により、中年期におけるグルコースピークと認知症および20年の認知機能低下リスクとの関連を調査した。(上記リンクより引用)
グルコースピークとは初めて聞く用語だが、食後血糖値の最大値ということであれば、グルコーススパイク(食後血糖値の乱高下)と同様に考えればよいのかな、と思った。
1.5-AGとは、化学構造がグルコースと似た糖アルコール。血糖値が上がれば1.5-AGは下がり、血糖値が下がれば上昇する。短期間の血糖変動を知るための指標として用いられている。
・糖尿病患者では、1,5-AGの5μg/mL減少ごとに、推定認知症リスクが16%増加した(ハザード比:1.16、p=0.032)。
・糖尿病およびHbA1c7%(53mmol/mol)未満の対象者の認知機能低下については、グルコースピークを有する患者は、ピークのない患者と比較し、20年間で0.19のzスコア上昇を示した(p=0.162)。
・糖尿病およびHbA1c7%(53mmol/mol)以上の対象者の中で、グルコースピークを有する患者は、ピークのない患者と比較し、0.38のzスコア上昇を示した(p<0.001)。
・糖尿病のない患者では、有意な関連が認められなかった。(上記リンクより引用)
アルツハイマー型認知症と糖尿病との関連については以前から指摘されている。
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1.5-AGの低下は食後の血糖上昇を意味する。
その上昇下降の度合いが大きいほど認知症リスクが高まるということであれば、今回の研究結果は、
『グルコーススパイク』に気をつけよう!!
と読み替えることが出来ると思う。
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江部 康二
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