エーザイとバイオジェンが共同開発中のアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」が、最終段階に入っているようだ。
アデュカヌマブは新たな武器になれるか
アデュカヌマブを、60代から80代の初期アルツハイマー病患者165人を2つのグループにわけ、一方に毎月1回、1年間静脈注射した(一方には偽薬を処方)ところ、患者の脳内アミロイドベータが減少、ほとんどのケースで進行を遅らせることができ、ほぼ健康な人と同じレベルまで改善した人もいたとしています。
現在、日本人を含む早期アルツハイマー病患者を対象に、認知機能ならびに日常生活機能の低下抑制を有効性の一次評価指標とする第III相国際共同試験(ENGAGE試験、EMERGE試験)において、有効性及び安全性を評価しているとのことで成果が非常に注目されます。(nownowより引用。赤文字強調は筆者によるもの。現在リンク先はNOT FOUNDとなっている。)
「ほぼ健康な人と同じレベルまで改善した人もいた」とは、一瞬耳を疑うほど凄まじい効果である。
Aβを標的とする競合他剤が軒並み失敗している状況の中、アデュカヌマブが成功するとすればその理由は何だろうか?
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ソラネズマブが失敗し、LMTXも厳しい状況の中、何か一つでも新たな武器は欲しいところである。