タイトルそのままです<(_ _)>
慢性硬膜下血腫とは、頭部打撲後しばらくして、徐々に硬膜(脳を包む硬い膜)の下に古い血液成分が貯留して脳を圧迫する病気のことである。
脳への圧迫により、麻痺や頭痛、認知症と間違われる活気や判断力、記憶力の低下など、多彩な症状を呈する高齢者に多い疾患である。
今回提示した画像の方は、頭部打撲直後の頭部CTでは何もなく、1ヶ月後に血腫を確認。その時点で五苓散の内服を開始。その後も定期的に複数回のCTで確認したが、血腫サイズはほぼ変わらず。このような場合は「血腫が器質化した」と判断して、一旦フォローは終了としている。
症状がなければ、手術で血腫を取る必要はない。実際、このような画像を呈する高齢者には結構な確率で遭遇するが、大方は無症候性である。
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