鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

プロルベインで動脈硬化が改善した症例。

動脈が硬くなり、血管の弾力性が失われた状態のことを「動脈硬化」と呼ぶ。

 

動脈硬化が起きる原因として

 

  1. 喫煙
  2. 複数回繰り返される食後高血糖

 

この2つを個人的には重視している。コレステロール値が高いだけで動脈硬化が起きるわけではないことを知っておくのは大切。

 

動脈硬化の行き着く先は

 

  • 心筋梗塞→下手すれば死ぬ
  • 脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)→後遺症が残るか、下手すれば死ぬ
  • 下肢閉塞性動脈硬化症→歩行障害、下手すれば下肢切断

 

であり、また、脳動脈硬化は認知症の発症・悪化とも関連があるため、健康で長生きを目指すなら動脈硬化対策は必須と言える。

 

喫煙と食後高血糖を動脈硬化の主因と考えるなら、最もシンプルな動脈硬化対策とは

 

  1. 禁煙
  2. 食後高血糖を繰り返さないために、摂取する糖質量をコントロールする

 

となる。

 

この2つに取り組み始めたその瞬間から、健康な未来に近づいていくことは間違いないが、これまでに積み重ねてしまった「負の遺産」は、減らせるものなら減らしておきたい。

 

そのような時、プロルベインやルベストなどの赤ミミズサプリメントは試してみる価値がある。

 

プロルベイン®DR - 株式会社カイン

シン株式会社

 

 

禁煙して10年になる自分は、喫煙者時代の負の遺産として右の鎖骨下動脈に2.8mmのプラークを持っていたのだが、半年間8カプセル/日のプロルベインを飲むことで最大1.4mmのプラーク退縮効果が得られた。その後のプラーク再増大は今のところない。

 

プロルベインの効果

左が最大時、右がその1年8ヶ月後

 

一度発生したプラークを内科的治療で退縮させる難しさを、我々脳外科医は知っている。

 

プロルベイン

東京女子医科大学脳神経外科HPより引用。

 

以下、プロルベインを服用している60代女性の頚動脈エコーを提示する。

 

喫煙者かつ糖質制限もしていないという悪条件だが、プロルベイン4カプセル/日の服用でmean-IMT*1の退縮が得られている。

 

プラークが厚くなればなるほど、mean-IMTが厚くなればなるほど、血管は弾力性を失い硬くなり、血液の流れるスペースは狭まり詰まりやすくなる。

 

ちなみに彼女は、抗血小板薬やスタチンなどの標準的内服治療*2は行っておらず、プロルベインのみである。しかも、真面目には飲んでおらずかなり適当にも関わらず、このような改善が得られている。

 

プロルベイン

左総頸動脈。2年8ヶ月で0.36mmのmean IMTの退縮が得られた。

 

プロルベイン

右総頸動脈。2年8ヶ月で0.47mmのmean IMT退縮が得られた。

 

プラークやmean IMTの退縮だけではなく、血圧が下がる人も多い。ある60代女性はCa拮抗薬とARB、2種類の降圧薬を飲んでいたのだが、プロルベインを飲み始めてから速やかに血圧が下がり始め、降圧薬を2剤とも中止することが出来た。

 

以下は、プロルベインが奏功した症例報告。ご参考になれば幸いである。 

 

プロルベインで全体的な調子が整った84歳男性 - 鹿児島認知症ブログ

真性多血症とは? - 鹿児島認知症ブログ

一発勝負の改善例。 - 鹿児島認知症ブログ

 

赤ミミズサプリメント

右がプロルベインで左がルベスト。どちらも赤ミミズサプリメント。

 

*1:IMTとは、頚動脈内膜・中膜複合体のこと。複数箇所測定した平均値であるmean-IMTが1.1mm以上で「動脈効果あり」と判定する。

*2:標準療法では、抗血小板薬+スタチン+ゼチーア内服が行われるが、ここまでの改善効果を得ることは通常困難である。