以前ブログで紹介した方の、その後の経過について報告。
フェルガードの種類や用量を変更したり、抗認知症薬を加えたりなどしながら経過をみている。
幸い、易怒性を含む周辺症状が全く無い方である。長谷川式テストの点数は変動しながら低下しても、全体的には穏やかに経過するのではないかと予想している。
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80代女性 軽度認知機能障害(MCI)~アルツハイマー型認知症(ATD)疑い
初診から1年3ヶ月
今回は語想起が弱かった。
ご主人と毎日行っている運動の中に、しりとりを組み込んでみましょう。
次回は3ヶ月後。総じて順調。フェルガードは100Mx3。
初診から1年6ヶ月
語想起が弱い。これは変わらず。その他は落ち着いている。ADLは自立。
初診から1年9ヶ月
ご主人からみて日常生活にさほどの変化はないようだが、短期記憶低下には気づいていると。前回から3ヶ月で7点の低下。DLBやFTLD、虚血性変化の要素は感じないので、画像診断までは行わず。ATD化の可能性を考えてリバスタッチ4.5mgを開始。
フェルガード100M3包→LA朝3粒に切り替えを。
今後はプレタール50mg追加も考えておく。
初診から1年10ヶ月
リバスタッチ開始後、何となくいい感じと。
4.5mgで継続。現在LA3粒。
次回はHDSRを。
初診から2年
- HDSR20
- 遅延再生4
- 日時見当識0点
- 取り繕いはなし
リバスタッチは効果ありかな。日常生活で大きく困る点はないとのこと。
このまま時間が過ぎていってくれたらなぁ、とご主人。
リバスタッチ4.5mgを開始して、フェルガードLAは止めていたと。ご主人が朝100Mを一本内服中。一緒に朝一本ずつはどうですか。
(引用終了)