サービス業をそつなくこなすためには、人間関係への気配りが要求される。もっと言えば「空気を読む能力」が求められる。
発達障害的要素を持つ人(以下グレーゾーンの人)にとっては、サービス業の多い現代はとても生きづらい時代だと思う。*1
第一次産業(農業や水産業など)が中心の時代であれば、グレーゾーンの人が空気を読まずに黙々と作業をしていても、「あいつは変わったヤツだなぁ」ぐらいで済んでいたかもしれない。もしくは、気づかれないまま生涯を終えていたかもしれない。
しかし、同様のことを対人業務中心のサービス業でやってしまうと、「あいつは協調性がない。空気が読めない」とされてしまう。
グレーゾーンの人達の支えは、ルーチン化された仕事だと思う。高度な思考を要求されたり、気配りをしたりしなくてもよい、主に手足を使って身体で覚えられる仕事は、長くその人を支えてくれるように思う*2。
そういう意味では、現役時代サービス業に従事していたグレーゾーンの人は、新たなルーチンワークを形成するという目的で、引退後は農業に勤しむのは良いかもしれない。
(アマナイメージズさんより引用)
(以下、妄想開始)
サービス業で働くグレーゾーンの人達は、気配りその他の理由で、人一倍エネルギーを必要とした。神経細胞は通常よりも過剰なエネルギーを日々要求し、それは主に糖質摂取で賄われた。
日々血糖の乱高下を繰り返すことで血管内皮は傷つき、また神経細胞のインスリン感受性は衰えていった。
幸いにして大過なく過ごし、定年退職となった。
しかし、引退後のエネルギー消費量は現役時代より減ったにも関わらず、食生活は基本的に退職後も変わることはなかった。そこに待っていたのが、「意図しない摂取カロリー(糖質)過多」。
筋肉細胞や神経細胞で処理しきれなかった過剰な糖質は、タンパク質と結合しAGEs(最終糖化産物)として、身体の隅々にへばりついていった。
そしていつしか、生活習慣病や認知症、ガンなどを患っていった・・・
(妄想終了)
昨今叫ばれる認知症患者数の増加と、今回のストーリー。決して無縁な話ではないように思う次第。
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