鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

【妄想的小考】常同行動とは、自らの存在を確認するための行動ではないだろうか?

 第一次産業従事者の仕事は、高齢や何らかの病気で動けなくなるまでは一生続くものである。同じ手順で同じ作業を積み重ねて収穫に辿り着く。

第三次産業従事者の仕事は、事務処理以外は対人サービスの提供である。これは、退職後に継続して出来ることではない。

 

ともすれば怠惰に流れる日常から自分を守ってくれるのは、長年続けてきた慣れた作業のように思う。

 

そう考えると、認知症患者さん達がみせる常同行動*1は、あたかも自分の存在を確かめるような、もしくは自分を守るための行動のように思えてくる。

 

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*1:同じ行為や行動を繰り返し続けること