2011年の9月から始めた糖質制限が、この9月で10年目に入った。
最近はコロナ渦で多少の緩みは生じているが、体調は大きくぶれることなく良好である。
先日行った血液検査の結果を、単位を省略して以下に示す。左が1年前で右が今回の結果だが、目だった異常値はない。
- 白血球:4800→5600
- 赤血球:495→514
- Hb:15.3→16.0
- MCV:91→92
- MCHC:33.8→33.8
- 血小板:24.2→24.3
- 血清鉄:81→65
- フェリチン222.4→280
- AST:17→23
- ALT:22→29
- γ-GTP:16→18
- ALP:105→122
- 亜鉛:100→今回は測定し忘れ
- 尿素窒素(BUN):23→19
- クレアチニン:0.69→0.73
- 総タンパク:7.2→7.4
- 尿酸:6.1→7.1
- 中性脂肪(TG):67→39
- HDL-C:71→61
- LDL-C:94→107
- アミラーゼ:53→49
- 空腹時血糖:84→83
- HbA1c:4.9→4.8
- FT3:2.89→2.77
- FT4:1.31→1.20
- TSH:1.5→1.62
糖質制限を始めて以降、一貫してHbA1cは5未満が続いている。中性脂肪もずっと2桁で、今回の39という数値も自分にとって低すぎるということはない。中性脂肪が低値で常に疲れやすいということもない。
雪山で遭難したら生き延びることは難しいだろうが、そもそも雪山に行くことはないので大丈夫だろう。
鉄剤は飲んでいないが、貯蔵鉄のフェリチンは280。肉食の結果である。多少変動はするが、おおむね200以上をキープしている。脂肪肝はなく、またCRPは0.3未満なので、炎症でマスクされているわけではない。
久しぶりに尿酸値が7を越えたが、最近は色々と忙しいのでストレス性の上昇と判断した。
卵は基本毎日食べており、休みの日で多いときには9個食べたりすることもあるが、コレステロールはご覧の結果である。野菜はそこそこ摂っているが、体感としては、多くても少なくても自分にとってはあまり変わりはない。
以下の食事を含む生活パターンは、開業して4年半ほぼ変わらない。タバコは禁煙して10年、一本も吸っていない。
- 夜は22時までに就寝、朝は4時30分起床
- 朝食は摂らないが、時々プロテインは飲む
- 昼食は主食抜きの妻手作り弁当、最近は具だくさん味噌汁
- 夜は350mlの缶ビール一本と芋焼酎をコップ2杯程度、主食は抜きでおかずのみ
毎日飲んでいるサプリメントは以下。これら以外にも、実験的または疲労時や飲酒の際などに適宜使用しているサプリは複数ある。
- ビタミンC 3000mg+α/day
- ビタミンB complex 50mg/day
- ビタミンD(K2入り又はヨウ素入りを適宜) 5000IU/day
- ビタミンE(d-α+mix) 400IU/day
- マグネシウム(クエン酸・グリシンmix) 600mg+カルシウム300mg/day
- MSM 1000mg(亜鉛15mg+銅2mg)/day
初めてALP(アルカリフォスファターゼ)が上昇
長年極低値だったALPが今年は122と、まだ基準値より低くはあるけれども上昇したのは意外だった。ちなみに、ALP上昇によって良くも悪くも体感に変化はない(^^;
ALPの酵素活性はMgとZnに依拠することはつとに有名で、ALPが低い場合はMgやZnの摂取不足を疑うのだが、自分はもう何年もMgやZnをサプリで摂ってきたにもかかわらずALPは低値のままであったので、そういう体質なのだろうと考えていた。
Mgの体内への吸収効率はサプリによって様々で、最も吸収効率が悪いのは酸化Mg。その吸収効率の悪さゆえに、一般的には下剤として頻用されている。
現在使っているMgサプリは、クエン酸キレートとグリシンキレートのMix。Mg摂取はCa排出を促進するので、Mg-Ca合剤のサプリを摂っている。合剤は以前から使っていたが、サプリの種類を変えたことはALP上昇に寄与したかもしれない。
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なお、Caサプリの単独摂取は冠動脈石灰化に繋がる恐れがあるので全く推奨できない。
MgとCaの摂取比率は一般的には1:2の比率が望ましいとされているが、自分は敢えて逆比の2:1で設計されたサプリを選択している。
それは、Caは恐らく食事由来で十分に摂れているであろうことと、便秘へのケアのためMgを多めに摂りたいという理由からである。
Znは、もう何年も30mg~50mg/dayで摂取してきたのだが、この半年ほどは銅とMSM(Methylsulfonylmethane)の合剤を使用している。この合剤の亜鉛含有量は15mgなので、これまでと比較して1日あたりの亜鉛摂取量はおよそ1/2~1/3に減ったことになる。
男性にとって、また代謝全般にとって重要なミネラルであるZnを敢えて減らしたのは(それでも普通の食事から得られる量よりは多いだろうが)、高用量のZn長期摂取による銅や鉄の過剰排出のリスクを考えてのことだったのだが、このことがZnとMgとのバランスに影響し、ALP上昇に寄与した可能性はある。
ちなみにMSMを加えたのは、左肩のケアのためである。
過去に転倒して痛めた左肩は、今でも動かす度にゴリゴリ音がする。腱板断裂を起こしていること確実なのだが、生活に重大な支障を来している訳ではなく、またメスを入れるつもりもないので、天然の硫黄化合物であるMSMによる修復を狙ってみようと思った次第。
ただし、MSMを摂るようになって半年以上経つが、左肩は相変わらず痛い(^^;
自分にとっては今のところ、糖質制限が最適解
少し体重を落としたかったという理由と、あとは「理屈が理に適っていて、面白そうだから」という理由で糖質制限を始めて、10年目に入った。
結果、1年で12kgの体重減と睡眠の質改善、集中力向上というメリットを得た。
体重はその後リバウンドすることなく、四捨五入するとアラフィフの年齢だが、20代の頃の体重をキープしている。
糖質制限で、自分自身を知る。 - 鹿児島認知症ブログ
体感重視で生活しているので、ALP含めの数値変動云々に関しては、当初の頃はさておき今はさほど気にしていない。
ただ、自分の身体を数値を基準にモニターし解釈することは日常診療に役立つので、定期的に血液検査でチェックはしている。
いつ寿命を迎えるのかはわからないが、生きている間は高パフォーマンスで仕事をしたいので、糖質制限は今後も続けていくと思う。今のところ、健康の維持に関しては糖質制限が自分にとっての最適解である。
日光を浴びない残念な生活は、ビタミンDを摂取することでカバーしている。自分の場合、食事のみだと恐ろしいほどビタミンD血中濃度が下がってしまう。ガンと骨折のリスクを減らすためにも、ビタミンDサプリの摂取は欠かせない。
毎日10時間座りっぱなしで仕事をしているのはかなり問題だが、クリニックを立ち飲み屋のような営業形態に変えることは出来ないので、こればっかりはどうしようもない。
仕事の合間に軽めの筋トレをしながら、自宅ではトランポリンで時々跳んでいる。何もしないよりはマシだろう。
来年の今頃は、どんな工夫をしているだろうか。
健康寿命延長を狙って(≒面白がって)、メトホルミンやナイアシンを定期摂取しているかもしれない。
【9年目】糖質制限の経過報告。 - 鹿児島認知症ブログ
【8年目】糖質制限の経過報告。 - 鹿児島認知症ブログ
メトホルミンは不老不死の妙薬? - 鹿児島認知症ブログ
☆以下、一般の人には少しハードルは高いかもしれないが、かなり面白い本なのでオススメ。