鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

約3ヶ月歩くことが出来なかった方が、ソルコセリル8mgの点滴で再び歩き出した。

グルタチオン点滴開始から1年経過した、LPC(レビー・ピック複合)の方

 

LPCの方がソルコセリル8mgで改善。



以前ご紹介した、LPCの方。

 

www.ninchi-shou.com

 

 

コウノメソッド実践医の介入により、

2年前の状態に戻りました!


と施設スタッフに言わしめた劇的改善例。

以降、週に2回グルタチオン点滴で通院され、良い状態を維持していた。しかし、ここ3〜4ヶ月は徐々に運動面が悪化。ほぼ車椅子生活になっていた。


初診時当初のグルタチオン投与前後の動画はこちら。


この状態を8ヶ月ほど維持して、その後下り坂になった。グルタチオンの量を増やしたりなど試行錯誤するも、目立った改善はなかった。

ソルコセリル8mgを使ってみることに


ちょうどその頃、河野先生がソルコセリル8mgで改善した症例をブログに報告されていた。


今回の方もグルタチオン開始当初はソルコセリル4mgを併用していたのだが、今ひとつ効果を実感出来ずに数回使って中止。中止に伴う症状の悪化はなかった。

今回ソルコセリル8mgをグルタチオンと併用して投与したところ、その直後から歩行が可能となった。

約3ヶ月ぶりの歩行の様子はこちら。



施設の方の驚きぶりが印象的であった。これでまた一つ、戦えるツールを手にすることができた。