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鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

アリセプト、レビー小体型認知症への適応取得。

少量投与問題はどうなる?

 
昨日、こういう記事を見た。このサイトに会員登録はしていないので、タイトルのみで見切れてしまってはいるが、適応追加の噂はあったので、本当なのだろう。※2014年9月19日付で正式リリース

 


アリセプトのレビー小体型認知症の適応追加 | 医療介護CBニュースアリセプトのレビー小体型認知症の適応追加 | 医療介護CBニュース
 
こちらは、エーザイの臨床試験結果から抜粋。



 
最終評価時における投与開始時からの精神症状・行動障害(NPI-10)の平均変化量は、プラセボ投与群0.3点、ドネペジル3mg投与群-3.9点、5mg投与群-5.5点、10mg投与群-8.0点であり、ドネペジル10mg群にプラセボ群と比較して統計学的に有意な改善が認められました。(エーザイHPより引用)


 レビー小体型認知症に対する適応が通ったということ自体は歓迎。無理に「アルツハイマー型認知症」という病名を付けずに済むようになるから。

患者さんの状態を見ながらの少量投与が可能となればよいが、これはどうなるだろう?続報に期待。

心配なのは、「10mg群で統計学的に有意な改善」という結果で大々的にプロモーションが成されると、歩けなくなったり、怒りっぽくなったりする患者さんが続出しないか?、ということ。

当院には、「アルツハイマーが進行しました」という紹介が多いが、結構な割合で「実はレビー小体型認知症だった」というオチがある。以下、ご参考までに。

 

www.ninchi-shou.com

 

そういった患者さんにはまず、極量まで増やされているアリセプトを減らすことから介入を始める。結果的にそれだけで改善する方もいる。

医者の診断が正しいのかどうかは、アリセプトが処方、もしくは増やされた時点でわかる。

そういう意味では、アリセプトはリトマス紙のようで便利な薬である。また、我々の力量が試されているということでもある。

今回の適応追加で、逆に具合が悪くなる方達が増えないか今後要注目である。

 

www.ninchi-shou.com

 

(追記)

 

こういう事例が散見されるので、やっぱり注意が必要。

 

www.ninchi-shou.com