糖質制限者となって5年が経過し6年目に入った。この間、おおよそ4年間はスーパー糖質制限で過ごしていると思う。
これまでの経過を、ターニングポイントとなった書籍を紹介しながら総括しておく。
①きっかけになったのは、たまたまタイトルに惹かれて手にしたこの本。
栄養に関するそれまで自分が持っていた常識的な考えが、根底から揺さぶられた。残念ながら、現在は絶版になっているようだ。
ところで、Amazonは注文日の記録が残るので便利。その本をいつ頃読んだのかを辿ることが出来る。 「天才と分裂病の進化論」は、20011年9月27日に購入していることがわかった。
デイヴィッド ホロビン
新潮社
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②そして江部先生のこの本を読み、糖質制限を始めた。(2011年8月28日)
江部 康二
東洋経済新報社
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③その後、夏井先生のこの本を大変面白く読ませて頂いた。①に通じるロマンを感じる1冊。
夏井 睦
光文社 (2013-10-17)
売り上げランキング: 9,652
④2015年11月に読んだ宗田先生のこの本で、ケトンについて感じていたもやもや感が払拭され、蒙を啓かれた。
宗田 哲男
光文社 (2015-11-17)
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⑤そして、2016年の10月に出たこの本。
「これはこれは・・・なるほどなるほど・・・」と頷きながら読んでいる頃に、
古川 健司
光文社 (2016-10-18)
売り上げランキング: 4,133
⑥「パラダイムシフト好きの外科医のブログ」で提唱されたビタミン・ケトン療法(VKT)。
blog.livedoor.jp
VKT誕生にあたっては、水野先生と藤川先生も深く関わっている。
ビタミン・ケトン療法、爆誕!!!|医師水野のアメブロ
ふじかわ心療内科クリニック 心療内科,神経科,精神科 うつ病,認知症、パニック
この①〜⑥の流れで今、「あー、自分はここに辿り着いたのか」という感慨を持っている。今辿り着いたこの地点から過去を振り返ると、様々なことが実は繋がっていたようにも感じて不思議な気分である。
【糖質制限→コウノメソッド→グルタチオン点滴療法→栄養療法→VKT(new!!)】
勉強に用いた書籍やブログ、資料や論文を挙げればキリがない*1ので割愛するが、主なターニングポイントとなったのは今回紹介した書籍である。いずれも医学書ではないところに面白みを感じている。
自分は外来診療のみの脳外科医なので、VKTをガン診療で積極的に用いる機会は少ないと思うが、Glioblastoma(予後の悪い脳腫瘍)患者には試みてみたい。
今のところ、各種認知症や変性疾患に対するグルタチオン点滴療法とVKTを組み合わせることを想定、一部実践している。
www.ninchi-shou.com
ガンに対するVKT実践例は今のところ1例。これはいずれ報告の機会があると思う。
VKTとはどのような治療なのか、水野先生が作成した以下のYoutube動画が参考になるので貼っておく。