厚生労働省から新たな指針が発表に
栄養に関する関する新たな指針が、厚生労働省から発表された。

厚生労働省は今年4月改訂の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で、これまで成人は男750ミリグラム、女600ミリグラムを上限としていた食事からのコレステロールの目標量を撤廃した。摂取基準には、国民の健康の維持・増進や生活習慣病予防などを目的として、各栄養素の摂取量が決められていた。コレステロールについては摂取基準ができた平成16年から目標量を設けていた。撤廃について、厚労省栄養指導室は「目標量を設定するのに十分な科学的根拠が得られなかったため」と説明する。(上記記事より抜粋引用)
コレステロールに関しては以前、当ブログで言及したことがある。
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常識は、いつかは非常識になる
天動説が一夜にして地動説にとって替わられたわけではないように、これまでの栄養学の「常識」と思われていたことも、時間をかけて新たな常識に置き換えられていくのだろう。
2010年版の食事摂取基準では、以下のようになっていた。
コレステロールの一日摂取量は、男性では750mg未満、女性では600mg未満が推奨されていた。これが、今回の新基準では撤廃された、ということである。
ただし、タンパク質、脂質、炭水化物のいわゆる「三大栄養素」の推奨摂取バランスに関しては、さほど変わり映えはしない。相変わらず「摂取カロリーの50〜65%は炭水化物で摂りましょう」という基準である。
これもいずれは変化していくのだろう。
糖質過剰摂取の問題に気づき、主食の観念から自由になれる人達が少しでも増えるように、今後も地道に発信していく。
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