高まる期待。
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上記リンクより一部引用。
・ベースライン時、認知症でない40歳以上の患者9,148例を対象とし、分析を行った。
・シロスタゾールを使用していた患者(2,287例)は、非使用者(6,861例)と比較し、認知症リスクが有意に低下していた(調整後HR[aHR]:0.75、95%CI:0.61~0.92)。
・とくにシロスタゾール使用は、用量依存的に認知症発現率の低下と関連していた(p for trend=0.001)。
・サブグループ解析では、虚血性心疾患(aHR:0.44、95%CI:0.24~0.83)、脳血管疾患(aHR:0.34、95%CI:0.21~0.54)の診断を有するシロスタゾール使用患者において、認知症リスク低下が示された。(赤文字強調は筆者による)
特に、「用量依存的に認知症発現率の低下と関連」という記載に興味が涌いた。
シロスタゾールを用いた治療(予防)戦略としては、
「まだ認知症にはなっていない方達は十分な量を(200mg/day)、既に認知症を発症した方に対しては、状況に応じた量(25mg~200mg/day)で対応を。」
といった方法を、今後検討してみよう。
ちなみに200mg/dayは、脳梗塞再発予防に用いられる、標準的なシロスタゾールの量である。
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