以前当ブログでオキシトシンについて紹介したことがある。
www.ninchi-shou.com
ちなみに、オキシトシンとは母乳産生に作用するホルモンであるが、それ以外にも様々な働きを持つことが知られている。
(Wikipediaより引用)
前頭側頭型認知症(ピック病)への適応拡大に期待
www.amed.go.jp
オキシトシン経鼻剤が自閉スペクトラム症中核症状そのものに対して改善効果があること、この中核症状の改善が脳機能の改善と相関することを世界で初めて実証しました。(上記リンクより引用)
自閉スペクトラム症の中核症状とは、イギリスの児童精神科医ローナ・ウィングの定義では
- 対人関係の障害(社会性の障害)
- コミュニケーションの障害(言語機能の発達障害)
- イマジネーションの障害(こだわり行動と興味の偏り、固執性)
この3つのようだ。
前頭側頭葉変性症との共通点、中でもピック病との共通点が多いように感じるのは、自分だけではないだろう。
今のところ、目立った副作用もなく試験は進んでいるようで、今年度中には終了予定とのこと。
自閉症のみならず、将来的には是非、認知症(特にピック病)へ適応が拡大されることを期待する。
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