先日、EAファーマから発売となった便秘薬グーフィスを試してみたので御報告する。
5mgを内服後、2時間30分後に排便あり
グーフィスは、慢性便秘症に対して適応を取得した世界初の「胆汁酸トランスポーター阻害剤」である。
食物脂肪の吸収を促進する胆汁酸という消化液は、コレステロールを材料に肝臓で作られ胆嚢から分泌される。
胆汁酸は、回腸末端にある胆汁酸トランスポーター(IBAT)の働きにより再吸収され、肝臓に戻る(腸肝循環)。
グーフィスは、IBATを阻害することで胆汁酸の再吸収を抑制し、大腸に流入する胆汁酸を増やす。胆汁酸は、大腸内で水分分泌を増やし、かつ消化管活動を促進させる。
ざっくりまとめると、
【グーフィス内服→胆汁酸が大腸に流れてお腹グルグル→排便( ゚д゚)】
である。
メーカーから試供品を貰ったので、先日試しに飲んでみた。
ちなみに、成人の用量用法は
通常、成人にはエロビキシバットとして10mgを1日1回食前に経口投与とする。なお、症状により適宜増減するが、最高用量は1日15mgとする。(メーカー添付文書より引用)
となっているのだが、効きすぎたら怖いので5mgで試した。
以下、箇条書きで説明。
- 13時30分に5mgを内服し、その10分後ぐらいに弁当(少量のご飯付き)を食べた
- 15時30分頃からお腹が動き始めたが、別に痛くはない
- 16時にトイレに行き、排便完了(^^)
メーカーからは、「10mg内服から排便までが平均で5時間ぐらい」と聞いていたのだが、自分の場合では規定量10mgの半分の5mg内服で、2時間30分後に排便に至ったことになる。
腸がぎゅっと動いて便が押し出される感覚がハッキリと分かり、かつ、痛みを伴うこともなかった。これは、便秘薬としてはかなり優秀かもしれない。
新薬なので、1年間は2週間処方の縛りがある。 薬価は5mg1錠が105.8円。通常量10mgでは211.6円。センノサイドと比較して、薬価差は凡そ21倍。*1
連日の服用だとお財布的には中々のダメージだが、センノサイドで腹痛を起こしてしまう人は、頓用でグーフィスを使うのはありだろう。
自分語りをしながら、便秘について語る。 - 鹿児島認知症ブログ
【実験】便秘薬のモビコールを試してみた。 - 鹿児島認知症ブログ