鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

自己肯定感について/あるいは、コロナ疲れ 

「私は悪くない。悪いのは〇〇だ。」 年を重ねるか認知症になるかして抑制機能(≒前頭葉機能)が失われたとき、これまでの被害的な思考の癖が形を変えて露わになることがある。例えば、「物盗られ妄想」のように。

ケアマネ連絡票から考えた「プロの仕事」について。

ケアマネから医者に届く「ケアマネ連絡票」というものがある。 その内容は、ケアプランの相談や患者さんの近況報告、また介護保険更新のための情報提供だったりと様々だが、先日 家族の希望で施設入所を予定しています。よろしいでしょうか?(原文ママ) このような質…

【症例報告】仕事のミスが切っ掛けで鉄剤を飲み始めた女性が、鉄剤を終了するまで。

「仕事でミスが目立ちすぎる」という理由で、上司に同伴されて当院を訪れたAさんの年齢は50歳だった。

【症例報告】一人で通院していた高齢者に起きたこと。

診察室という密室の中で行われる医者と患者のやり取りが表に出ることはなく、また病院の診療報酬請求が適切かどうかをチェックする支払基金も、薬の処方根拠を一つ一つ医者に質してくることは通常ない。

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗体検査結果と、世間の「空気」について。

先日、新型コロナウイルス(以下、コロナ)の血清抗体検査を受けてみたのだが、結果は「陰性」だった。