地中海食+DASH食=MIND食
MIND食とは、初めて聞く名称でした。
アルツハイマー発症リスク下げる「MIND食」 部分実践でも効果 - WSJ
MIND食では1日に少なくとも全粒の穀物3回とサラダ1回、さらにもう1種類以上の野菜を摂取する。ワインは1日グラス1杯。ナッツはほぼ毎日、豆類は1日おき程度に食べる。鶏肉とベリー類は少なくとも1週間に2回、魚は少なくとも1週間に1度摂取する。研究によると、アルツハイマーの発症リスクを抑えるには、指定された不健康な食品の摂取を制限しなければならない。例えば、バターなら1日に大さじ1杯未満、チーズ、揚げ物、ファストフードの摂取量は3つのいずれかを週に1回未満としている。(上記記事より引用)
最近話題の地中海食(穀類、魚介類、乳製品、野菜、果物をバランスよく摂取し、かつオリーブオイルをたっぷりとる食事) と、DASH食(高血圧対策の食事療法らしい。これも初めて聞いた)をMixしたものが、MIND食らしい。
ちなみにDASH食とは、
DASH食で増やす栄養素は、カリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維、たんばく質です。一方、特に減らす成分は、飽和脂肪酸とコレステロールです。日本の食品に置き換えると、野菜、果物、低脂肪の乳製品、魚、大豆製品、海藻を増やし、肉やコレステロールが多い食品を減らすことで実践できます。野菜は、色が濃いものを増やすと、カリウムの摂取を増やすことにつながります。
うーん、これはどうかな・・
カリウムやマグネシウムを多く摂取というのはよしとして、脂肪と肉を減らすということは、
「身体を飢餓状態にしてダイエットし、かつ塩分摂取量を減らして血圧を下げる」
つまり、血圧を下げることのみに特化した食事療法と言える。これは長期的にみるとデメリットが勝るのではないか。
MIND食は期待できるか?
糖質制限の観点からすると、「1日に全粒の穀物を3回」摂取することには?である。
恐らく、全粒粉に含まれるビタミンB1や食物繊維などを重視していると思うのだが、小麦であればグルテンの問題があるし、また血糖値上昇のことを考えると果たしてメリットがデメリットを上回るかどうか。
それ以外のベリー摂取(ポリフェノールやアントシアニンに期待しているのかな)や、ナッツ摂取(ビタミンEやオレイン酸などに期待か)、緑色の葉物野菜摂取などは良さそう。
様々な食事療法で健康業界が賑わっているが、個別のサプリメント摂取にはバリエーションを持たせるとしても、食事そのものはシンプルな方が続けやすい。そのためにはまず、「主食」の観念から自由になることだろう。
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白澤卓二
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