鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

「くも膜下出血の術後に失明、執刀医と県を提訴」というニュース。

くも膜下出血と診断され徳島県立中央病院(徳島市)で手術を受けた県内の女性が、執刀医が注意義務を怠ったため両目を失明したなどとして、同病院を運営する県と執刀医に計約1億5600万円の損害賠償を求めて17日までに徳島地裁に提訴した。 訴状による…

【症例報告】前医でサジを投げられた方に治療介入したところ、半年で家族から「大きく困ることはなくなった」と評価された症例。

「これほど酷い陽性症状の人は、うちでは対応出来ません。紹介状を書くので別の病院に行って下さい」 ベテラン脳神経内科医にサジを投げられ途方に暮れていたご家族。 どのように介入し、改善していったかの一部始終を紹介する。状態変化に寄与したと思われる薬剤は…

当院の増患対策について。

患者さんが増えることは、経営者としては喜ぶべきことである。それは疑いない。

もって他山の石とすべし。

60代の女性、Aさんの話。 Aさんは5年ほど前から抑うつ傾向が、3年前から歩行困難が出現した。 手の震えを自覚するようになった2年前に、B病院の脳神経内科を受診するも特に診断は告げられなかった。 その後も歩行困難や腰痛・背中の曲がりが改善することなく進行し…

【症例報告】日中100回以上トイレに行く高齢男性。

他者から見て目的があるようには見えない、しかし延々と繰り返される行動のことを「常同行動(常同運動症)」という。 認知機能が衰えると常同行動が目立ってくる。ピック病(≒前頭側頭型認知症)の常同行動は有名だが、アルツハイマーでも他の認知症でも常同行動は見…