鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

「WHOが清涼飲料水への課税強化を要求」のニュース。

 出勤前にNHKを見ていたら目に飛び込んできたニュース。

 

清涼飲料水に課税を!

 

業界は反発するのだろうけれど、個人的には大歓迎である。

 

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肥満の主原因は、糖質の過剰摂取 

  世界的に増加傾向にある肥満や糖尿病への対策として、砂糖を多く含む清涼飲料水への課税強化を各国に呼び掛けた。たばこと同様、課税により消費を抑える効果があるとしている。(日経新聞より引用)

 

 

これまで、肥満の原因は主に、高カロリーや高脂肪の食事だと言われてきたと思う。

 

しかし、その主原因は「糖質の過剰摂取」である。

 

糖質を過剰摂取しつつ、高脂肪も加わればダブルパンチというだけの話である。

 

今回の声明を出したWHOは以前、砂糖の摂取量に関する勧告も出している。

 

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清涼飲料水を控えたあとにやるべきこと

 

課税強化によって清涼飲料水の購買意欲を下げたあとにやるべきことがある。それは、

 

  1. タンパク質をしっかり摂取することの重要性
  2. 精製穀物も、身体に入ってしまえば清涼飲料水と同じ事

 

この2点をしっかりと周知すること。

 

1だが、糖質制限に失敗する人達に多く共通しているのが、糖質のみカットしてタンパク質摂取を増やさずに体調を崩してしまうこと。

 

2だが、清涼飲料水の方が糖質の吸収スピードが圧倒的に早いということはあるものの、ご飯もパンも麺類も、所詮体内に入ってしまえば清涼飲料水と同じである。血糖値を急激に上昇させ、インスリンが大量に追加分泌される。つまり、

 

「グルコーススパイクを起こすという点で、清涼飲料水と精製穀物は同じ」

 

ということ。

 

時間はかかるのだろうが、そこまで踏み込んで伝えていくことが、あらゆる生活習慣病やガン、そして認知症発症のリスクを下げるためには必要だと思う。

 

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