鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

薬の副作用

ポラプレジンク(プロマックD)で、相対的な銅欠乏症を来す可能性あり。

亜鉛を含む胃潰瘍の薬、プロマックD(一般名:ポラプレジンク)。 この度、添付文書改正の案内が届いた。

「厚生労働省が抗認知症薬の少量投与を容認」のニュース。

これは全ての患者さんや家族、また患者さん予備軍、そして工夫しながら少量投与を続けてきた医師達にとって、とても意義のあるニュース。 以下、ニュースより抜粋。

アリセプトの23mg製剤、日本での認可はどうなる?

欧米ではその有効性が実証されている(らしい)アリセプト23mg。 アメリカでは2010年に承認取得、アジアでは韓国が2013年に承認取得している。 (上記画像はこちらよりお借りしました) 人種差や体格差などから、欧米人がアジア人よりも高用量を許容できる可能性はあ…

プロトンポンプ阻害薬(PPI)と認知症発症の関連について。

あちらを立てれば、こちらが立たず。 flickr photo shared by Hey Paul Studios

抗認知症薬の増量規定とは?

「物忘れの相談に行ったら、初診でこのような処方が出ました。大丈夫でしょうか?」 ある患者さんとそのご家族が、相談に来られた。 その時見せて頂いたお薬手帳が以下。

コリンエステラーゼ阻害薬の副作用を分析した報告。

ケアネットで見かけた記事のご紹介を。 コリンエステラーゼ阻害剤の副作用である「精神神経系障害」は、やはり多いようだ。 flickr photo shared by CJS*64 A man with a camera

薬を飲んでいないと不安な高齢者。

ある日の外勤先での出来事。 初めてお目にかかる90歳の女性。パーキンソン病と高血圧症の診断で通院中。 杖を使って歩行可能、疎通も良好でお一人暮らし出来ている方である。 flickr photo shared by Dean812

15種類の内服を減量、調整して8種類にすることで復活した77歳女性。

よその薬を減らすことが、仕事の3割近くを占めるようになりました。あくまでも体感ですが。 flickr photo shared by University of Salford

カプサイシンプラスでアレルギー症状出現?

高齢になるにつれて、咀嚼や嚥下に必要な筋力は徐々に低下していく。 認知症患者さんや脳卒中後の方では、その頻度は更に上がる。嚥下困難が問題になるのは、誤嚥性肺炎や窒息に繋がるからである。

不定愁訴の原因は大量の薬だった。多剤併用(ポリファーマシー)の問題点とは?

高齢者医療において、多剤併用が大きな問題となっている。5種類以上の内服薬がある場合、副作用発現のリスクが急上昇する、というデータもあるようだ。 高齢者の服薬は5種類までにしてそれ以上の薬はやめるべき | マイナビニュース 必要があって、かつ適切に…

抗認知症薬の添付文書は守るべき?守ったことで逆に危険なことになるケースがある。

レビー小体型認知症なのにアルツハイマー型認知症と誤診された方。それでもアリセプトの用量を少量にしておけばよかったものを、添付文書通りに増量した結果、一気に悪化してしまった、更にその挽回のために抗うつ薬まで処方されていた。

薬を止めたら良くなった(笑) アルツハイマー型認知症と診断され、アリセプトを12年間飲まされてきた84歳男性。

こういう風に話を聞いてもらったことは、12年間で一回もありませんでした。本当に「一回も」ありませんでした。ありがとうございました。 このように仰り、外来をあとにしたある患者さんの奥さん。 憤り、理解、そして未来へのわずかな希望。約20分間の外来で、様々な想…

アリセプト内服で、うつの副作用が出現。

若年性アルツハイマー型認知症疑いで経過をみている方をご紹介。 試行錯誤しながら、あっという間に一年以上が経過した。

抗認知症薬のメマリー(メマンチン)に副作用報告。「横紋筋融解 」の危険性ありとのこと。

厚生労働省から、メマリーに対する添付文書改訂の通告があったようだ。 認知症薬メマリー、横紋筋融解症の恐れも- 厚労省、添付文書改訂の周知を | 医療介護CBニュース 2012年4月以降、同剤の投与後に、骨格筋の細胞が融解したり、壊死したりすることによって…

抗認知症薬のリスクとベネフィットに関する報告。

抗認知症薬は本当に効果があるのか?という論文。添付文書通りに処方していたら、メリットは少なくデメリットの方が大きくなる可能性はある。

アリセプトの副作用(徐脈)で意識消失発作頻発。短期間で10mgまで増量されていた81歳女性。

認知症=アルツハイマーの恐ろしさ。安易なアリセプト処方は、致命的な副作用に繋がる危険がある。

「スタチンの内服で、2型糖尿病を発症するリスクが高まる」という報告。

スタチンの内服で糖尿病発症のリスクが46%上昇するというフィンランドからの報告。

「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」の問題点とは?

認知症に対しては、細心の注意を払った少量の抗精神病薬処方が許されなくなる? 患者さん達に吉と出るか、凶と出るか。

メマリーで副作用(肝機能障害)の報告

3例に肝機能障害が発現、うち1例は死亡 2月17日に厚労省から添付文書改訂の指示が出たようだ。

アリセプトの長期継続は是か非か?

効果を感じられなくても、アリセプトは続けるべきだろうか? 前回からの続きで、アリセプト継続の是非について考えてみる。 www.ninchi-shou.com

認知症の治療に、抗精神病薬を使ってはいけないのだろうか?

認知症治療において、抗精神病薬は重要な薬剤であると個人的には思っているのだが、例のFDA報告の影響が大きいのか、基本的には抗精神病薬は使わずに治療しましょう、という考えが好まれるのだろう。抗精神病薬については、下記をご参考に。 抗精神病薬 - Wi…

レミニールの副作用。使用上の注意に皮膚症状が追加。

このようなニュースを発見。厚労省 認知症薬レミニールの「使用上の注意」改訂指示 重大な副作用に皮膚症状を追記

イクセロンパッチ(リバスタッチパッチ)の副作用。足底貼付でも痒みや発赤が出現することあり。

足底貼付でも脱落例はある 50代女性、アルツハイマー型認知症の方。 背部へのイクセロンパッチ貼付で治療を開始し、活気の上昇と自発性向上が得られていた。 しかし、貼付開始当初から強い掻痒感を訴えていた。4ヶ月ほどは最小容量の4.5mgで背部貼付を行い、そ…

認知症治療の優先順位について。

以前紹介したケース。 www.ninchi-shou.com 「LPC(レビー・ピック複合)+脳梗塞+アリセプトの悪影響」 この記事では、上記のような方に対して、どのように治療を組み立てたかを述べた。 今回は、 「意味性認知症+正常圧水頭症疑い+アリセプトの悪影響」 を呈して…

抗認知症薬の副作用。イクセロンパッチ(リバスタッチ)増量で徘徊が出現。

初診後3週間で見違えるように改善したが、薬剤増量で徘徊が起きてしまった方を御紹介。