鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

【症例報告】糖質制限のみでHbA1c10.1→5.7に改善した男性。

知人から当院受診を勧められ、40代の男性が来院した。 人間ドックでHbA1c10.1、その他脂肪肝や高血圧などを指摘され内服治療を勧められているが、「出来れば薬は飲みたくない」とのことだった。 半年間、ほぼスーパー糖質制限で取り組んだ結果が以下。

アメリカで承認されたアデュカヌマブ(アデュヘルム)について。

メマンチン以来、実に18年ぶりにFDA(アメリカ食品医薬品局)がアルツハイマー病の新薬を承認した。 製品名は「アデュヘルム」。一般名はアデュカヌマブ。 アルツハイマー発症の原因とされるAβ(アミロイドベータ)を標的とした、モノクローナル抗体薬である。

「認知症者へのコロナワクチン接種に同意します」という同意書。

5月26日に、厚生労働省が「新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要」という報告書を出した。 厚生労働省ページへのリンク 前回のブログでも懸念は表明したが、予想通り死亡者数は増えていた。

「コロナワクチンの接種は任意」という原則は、認知症高齢者で守られるだろうか。

コロナワクチン(コミナティ筋注)の接種が進んでいる。 厚生労働省の発表する「先行接種者健康調査」によると、先行して接種した約2万人の医療従事者における副反応の出現率や種類は以下のようになっている。 既に各所で指摘されているように、2回目の摂取後の全身…

【症例報告】語義失語、左半側空間無視、左上肢の肢節運動失行を呈していた高齢女性。

Nさんは、夫と二人で暮らす80代後半の女性である。 火の消し忘れ、冷蔵庫の開けっぱなし、料理の味付けの変化など気になることが増えてきており、また、内服中の薬が多すぎるのではないかとのことで、御家族に伴われて受診された。