鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

一度治験に失敗したアデュカヌマブが復活する?

2019年3月に治験中止が発表され、エーザイの株価を急落させた抗認知症薬アデュカヌマブ。 アミロイド仮説失敗の最終通告かと思っていたが、ここにきて復活の話が出てきた。

死者の眼差し。

医者人生で獲得できるトロフィー(栄誉)とは何であろうかと考えたとき、世俗的なところでは

共感疲れと、共感できない疲れ。

対人援助職が患者や家族に寄り添おうとした時に、必要となるのが共感的態度である。 同じ状況を自分が直接経験していなくても、辛い事態に打ちひしがれている患者や家族を前に自分も辛い気持ちを感じながら、 「大変ですよね、お察し申し上げます」 と寄り添うのが…

稀にではあるが、歩いて来院するくも膜下出血の人がいる。

脳動脈瘤が破裂して発症する「くも膜下出血」という病気がある。 破裂した瞬間、「人生最悪の痛み」と表現されるほどの激しい頭痛に襲われ身動きが取れなくなるため、ほとんどの患者さんは救急車で病院に運ばれる。 だが、ごく稀に外来に歩いてこられるくも膜下出血の…

【症例報告】介入から10週間、退所の危機を乗り切った女性。

行く先々の施設から陽性症状が強く対応困難と言われる70代女性に介入した結果を報告する。 不要な薬を止め、効きそうな薬を入れ、具体的な介護の工夫を伝えるという、いつもの仕事である。