鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

白寿を祝い、外来を卒業。

 

先日、お祝い用のちゃんちゃんこを3色購入してみた。

 

喜寿、米寿、白寿のちゃんちゃんこ

院長室の片隅で出番を待つ、ちゃんちゃんこ達



99歳男性 認知機能低下(病型不明)

 

  • 喜寿(77歳)・・・紫色
  • 米寿(88歳)・・・黄色
  • 白寿(99歳)・・・白色

 

喜寿や米寿、白寿以外に、傘寿(80歳)や卒寿(90歳)でも紫色のちゃんちゃんこを着て祝うことがあるらしい。

 

お祝い用のちゃんちゃんこを購入しようと思ったのは、ある99歳の男性(KTさん)との想い出が作りたかったからだ。*1

 

当院に歩いて通院される方の中では、KTさんが最高齢である。

 

97歳のKTさんを92歳の奥さんが支え、息子さんがサポートで付きそうという形の通院が約2年続き、奥さんは94歳に、そしてKTさんは99歳になった。

 

衰えのスピードは緩やかだったが、流石に排泄の失敗などは増えてくる。そうなると、支える奥さんも94歳と超高齢のため、後始末などの負担が重くのしかかるようになってきた。

 

ご家族を交えた数度の協議を経て、この度KTさんだけグループホームに入所する運びとなった。入所にあたり、かかりつけ医はホームの嘱託医にバトンタッチすることが決まった。

 

最後の診察の日。

 

現れたKTさんやご家族お願いして、白いちゃんちゃんこを着て一緒に写真を撮って貰った。

 

同伴の息子さんと奥さんには大いに喜んで貰えたが、KTさんご自身はどうだっただろう?表情をみる限りは、恐らく喜んでくれたのだと思っている。*2

 

*1:要は、自分の自己満足。ただ、自己満足が他者の満足にも繋がってくれたらいいなとは思っている。

*2:現在、95歳以上99歳未満で定期通院されている患者さんが5人いる。一緒に白寿を祝える日が楽しみだ。今回の写真を撮影して以降、77歳や88歳の患者さん達にもちゃんちゃんこを着てもらい、毎日のように写真を撮っている。