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鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

DNTC(石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病)化を捉えた?

認知症の症例 認知症の症例-石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)

 

脳の萎縮と石灰化、DNTCとの関連はあるのだろうか?



それはそれは怒りっぽい患者さんだった。

高血圧とてんかんで3年間経過をみてきたが、毎回スイッチが入ったように外来で怒鳴りちらし、その後ケロッとしている姿が印象的だった。


DNTC 易怒性の高い67歳男性

 


以前の投稿で少し書いたDNTC。

 

www.ninchi-shou.com

 

DNTC・・・石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病。進行すると、ピック病と似た症状を呈すると言われている

この方で気になる症状は怒りっぽさ。しかも瞬間的ですぐにケロッとする。
この辺りになんとなく「ピック感」を感じ、過去画像を探してみたら7年前のCTが残っていたので比較してみた。


7年の経過で、わずかだが左基底核に石灰化病変が出現していた

 
7年間見続けてきた訳ではないが、3年の経過でも怒りっぽさは増してきていた気がする。
知能検査などしようものなら怒り出すことは確実だったので、長谷川式テストをすることはなかった。ADLなどは完全に自立。仕事もしている方だった。
 
この時点で家族や本人が困っていることもなく、従って当方からの介入の必要はないと考えていた。
ただ、
 
将来ピック化してきたら、少量ウインタミンを開始
 
とだけカルテに書いておいた。この記載が役立つ日が来るのかは、分からないが。

 

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