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鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

雑記

認知機能ではなく、運転技能で免許更新の是非を判断すべきだと思う。

Medical Tribuneから。 認知機能ではなく、運転技能で免許更新を|ニュース|Medical Tribune 免許を交付するのも停止するのも警察。医者に免許取り消しの責任を負わせようとしていないか? 新井氏は私見として「本来、運転免許証の更新の可否は運転技能によっ…

The Spirit Carries On

大切なことを患者さんから教えて貰ったので、忘れないうちに書きとめておく。 後々、音楽と共に患者さんの想い出が蘇ってくれることに期待して。 photo by FootMassagez shared under a Creative Commons (BY) license

アルツハイマー治療薬「アデュカヌマブ」、先駆け審査指定品目に。

エーザイとバイオジェンが共同開発中のアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」が、最終段階に入っているようだ。 www.nounow.jp

【書評】『認知症 症例から学治療戦略ーBPSDへの対応を中心にー』

書評という名の自分語り。 木村武実先生*1の御著書、『認知症 症例から学治療戦略ーBPSDへの対応を中心にー』の改訂版が出版された。初版は2012年8月なので、約5年ぶりの改訂である。 初版から微修正された今回の改訂版)を読みながら、懐かしい気持ちに浸った。 *1:…

「自分は何かに帰属している」という意識は、老年期の支えになる。

家族がいてくれるから何も困らないよ。ありがたいことだね。 きれいに周囲に溶け込み、ほぼ個を無くしたかのようにみえる仏様のようなおばあちゃん。 若い頃は仕事を頑張りました。今でも当時の連中には会って元気を貰っていますよ。 周囲から屹立し(孤立で…

ノベルジンが、低亜鉛血症治療薬とした追加承認を受けたというニュース。

Medical Tribuneから。 medical-tribune.co.jp

純粋自律神経不全症(PAF)とは?

最近、自律神経に関して調べ物をしている時に知った「純粋自律神経不全症(PAF)」という病態について紹介。 以下、MSDマニュアルより抜粋引用。

メマリー雑感

先日、抗認知症薬メマリーを販売している第一三共の学術担当者と話していて、その後色々と考えてみたことを書いてみる。 今回は、ちょっと専門的な内容となります<(_ _)>

【ちょっとした総括】今の自分の認知症診療について。

約2年6ヶ月経過をみてきたレビー小体型認知症の患者さんが、病状の進行に伴い通院困難となってきたため、近医にお引っ越しとなった。 「そろそろ通院が大変になってきて・・・申し訳ないのですが・・・」と頭を下げる娘さんに、こちらも深く頭を下げる。 「この方やご家族…

【書評】コウノメソッドでみる認知症の歩行障害・パーキンソニズム

2017年3月に発売された「コウノメソッドでみる認知症の歩行障害・パーキンソニズム」を読み終えたので感想を書いてみる。

価値観の相違を、議論で解決することは困難である。

当ブログは現在、コメント欄を閉じて運営している。 そのかわり、FacebookやTwitter、はてなブックマークといったSNSにブログ記事を流しているので、それらのアカウントを持っている方であれば、各々のSNSスレッド内でコメントすることは可能である。寄せられたコメ…

【症例報告】10mg処方のアリセプト減量で頻尿が改善した男性。ちょうどよい量は1.5mgであった。

近医からの紹介で来られた方。主なお悩みは、「頻尿」。 加齢や頭部外傷の影響でわずかにアセチルコリンが欠乏していた*1ところに、過剰な量のアリセプトが入ったことで頻尿が惹起されていた、と考えている。 *1:アセチルコリンが減ればアルツハイマーと短絡してはい…

トレリーフが、レビー小体型認知症の運動機能を改善させるというニュース。

医療NEWSより。 www.qlifepro.com

【注意喚起】簡易チェックツールで認知症を即診断、即投薬!!

〇〇にハサミは持たせるな。 チェックツールによる簡易診断、即、投薬の危険性について。 (いらすとかにて作成)

医原性認知症について。

栄養を見直し、不要な薬は減らして止める。本当に必要な薬だけ残す。もしくは、少量足す。 何を足して何を引くか?その組み合わせは膨大である。 しかし落としどころさえ誤らなければ、ロジカルに攻めて一定以上の効果をあげることは可能だと感じている。

アルツハイマー病の新薬(タキシフォリン)の話題。

国立循環器病センターから。 www.ncvc.go.jp

胃酸の分泌を抑え続けると、鉄欠乏をきたしやすくなる。

Medical Tribuneから。 medical-tribune.co.jp

人口肉で作られたハンバーガー、「Impossible Burger」について。

Gigazineから。 gigazine.net

脳神経外科手術と認知症診療、自分の中での共通点。

脳神経外科手術では、脳を愛護的に扱うことが前提となる。 「正常脳を大きく傷つけたけれども、脳腫瘍は全て摘出できました。手足には強い麻痺が遺るでしょう。」では、ダメなのである。 また、動脈瘤の手術であれば「いかに術中に動脈瘤を破裂させず、なおかつ正常脳を…

シロスタゾール(プレタール)、台湾の研究で「認知症リスクを低下させる可能性あり」とのこと。

期待が高まる。 www.carenet.com 上記リンクより一部引用。

スタチンを用いることで、アルツハイマー病のリスクを減少させることができる?

同様の研究はこれまでも行われてきており、その結果は否定的だと思っていたのだが。 今回、CareNetで見かけた記事から考えたことを、文中記事を引用しながら書いていく。

問題解決のプロセスについて。

ある認知症患者さんを診察し、アルツハイマーの可能性が高いかなと考え、アリセプトを処方しようと考えるまでの自分の思考過程を振り返る。

プレタールの血管拡張作用が良くわかる画像。

4年程前の症例を紹介。 50代女性、脳梗塞後遺症の方。MRAで右後頭動脈に高度狭窄(硬化性変化)を認めていた。そのVR画像が以下。

「統計学的に正しい」=「医学的に正しい」?

ある薬が世に出るためには通常、プラセボ(偽薬)もしくは同ジャンルの他剤との比較対照試験を行い、最低でも非劣勢(劣ってはいない)を示す必要がある。 いつものようにアリセプトを例に取るが、添付文書からは以下のような試験を経て世に出たことが分かる。

納得いかないディオバン事件の結末。

ディオバン事件とは何か。 ディオバン事件(ディオバンじけん)とは、高血圧の治療薬であるディオバン(一般名:バルサルタン)の医師主導臨床研究にノバルティス日本法人のノバルティスファーマ社の社員が統計解析者として関与した利益相反問題(COI: Confi…

認知症初期集中支援チームから、初めて案件依頼がありました。

地域包括支援センターから認知症初期集中支援チームへの委嘱を受けて、そろそろ1年近く経つ。 しかし、相談の案件が全く来ないので「本当に活動実体があるのかな?」と思っていたところ、先日やっと一件目の相談があった。 聞くところによると、1年弱の間に35件の案件…

道路交通法改正によって医者が引き受けることになる「損害賠償請求」のリスク。

以下、認知症関連学会が連名で作成した、「認知症高齢者の自動車運転に関する専門医のための Q&A 集」から引用。発行日が本日(平成29年3月14日)なので、できたてホヤホヤである。赤文字強調部分は筆者によるもの。

世間の常識に縛られず、自分に合った食生活が出来れば・・・。

病的レベルの鉄不足とタンパク質不足によるものと思われる頭痛めまいでお悩みの方達は、皆さんほぼ女性である。

【妄想的小考】貧困と脳萎縮の関係から、デフォルトモード・ネットワークと糖質過剰摂取の関係まで考えてみた。

Gigazineから。 gigazine.net 可処分所得が少ないと、食費にしわ寄せがいく。限られた食費の中で、満腹感と効率よいカロリー摂取、時短が重視されると、糖質摂取量が最大化される。

道路交通法改正で懸念される、幾つかの点について。

いよいよ道路交通法が改正となる。 今年の1月に、鹿児島県医師会主催による道交法改正に関する説明会が行われたので参加した。 当日配付された資料を基に、改正道交法の問題点や自分の関わり方について、改めて考えてみた。

NAC(N-アセチルシステイン)に危険性はあるのか?

ここ2回にわたってNACを取り上げてきたが、今回で一応最後。 メリットしかない処方薬やサプリメントなどあり得ない訳だが、では抗酸化作用が期待出来るサプリメントのNACについて、危険性はあるのか否かを調べてみた。

【症例報告】薬剤性の前向性健忘(疑)に対するNACの使用例。

前回の記事はこちらから。 www.ninchi-shou.com 今回は、具体的なNACの使用例をご紹介。

インフルエンザの感染拡大を抑える工夫について。

娘が熱発したので、簡易インフルエンザ診断キットで調べてみたところ陽性であった。 その翌日に妻が発症し、更にその翌日に自分が発症するという、典型的な家族内感染となったのだが、幸いにも自分が罹患したタイミングは週末であったこともあり、仕事への影響は最…

警察と認知症患者さんの狭間で考えること。

先日、ある患者さんのことで警察から照会があった。 詳細は省くが、法に触れる幾つかの行動があったとのこと。 その患者さんは、長谷川式テストが10/30で遅延再生は0/6。時計描画は可能であったが、透視立方体模写は不可。頭部CTでは萎縮の左右差を認めた。 その他、日…

主治医として、祖母の最後を看取りました。

主治医としておよそ2年半経過を診てきた祖母が先日、94歳で他界した。

ポリファーマシーを本気で減らしたいのであれば、誰かが舵取り役を務めなければならない。

身体のどこかに不具合を感じ、専門診療科に相談に行く。場合によっては治療が始まる。 高齢者は複数の病院にかかっていることが多い。各病院の医師達は、それぞれの専門領域に関してはアドバイスを行うが、患者さんの全身を俯瞰して舵取りをする者は不在のことが多…

選択肢が少なくなっていく哀しさ。

肉親や知人の死、子供の独立、自身の病気。 加齢に伴う何らかの「喪失」に遭遇したとき、人は自分に残された時間を考える。そして、「自分には、あと幾つの選択肢(選択権)が残っているだろう?」とも考える。

「他科の処方には手を付けたくない」という医者心理が、ポリファーマシーを助長する一因。

先日、県薬剤師会主催の研修会に講師として招かれ、「ポリファーマシーを減らすために」というタイトルで話をしてきた。 質疑応答が30分を超える盛り上がりであったが、そのなかで以下のような質問があった。 自分達からみて不要そうな薬があったとしても、病院勤務…

病気の宣伝をしたら、病気が増える?

「供給すれば需要は産まれる」とは、いわゆるサプライサイド経済学の考えである。 サプライサイド経済学 - Wikipedia 供給し続ければ、需要は勝手に産まれ続けるのだろうか? 当然そのようなはずはない。その時点で存在しない需要は新たに作るしかないし、まだ高まっ…

レム睡眠と前頭前皮質、過食の関係について。

あるニュースをみて考えたこと。 www.tsukuba.ac.jp

EBMは一種の原理主義?

MedicalTribuneで「我が意を得たり!!」と膝を打ちたくなるような記事を読んだ。 medical-tribune.co.jp 印象に残った箇所を抜粋してみる。 ――最近、後藤先生は"EBMという一種の原理主義"という言葉を使っている。これはどのような意味か。 われわれは、何が正し…

【妄想的小考】常同行動とは、自らの存在を確認するための行動ではないだろうか?

第一次産業従事者の仕事は、高齢や何らかの病気で動けなくなるまでは一生続くものである。同じ手順で同じ作業を積み重ねて収穫に辿り着く。

【実験】高濃度ビタミンC点滴の前後で、血糖測定器を2台用いて血糖値を比較してみた。

以前、ビタミンCを混注したグルタチオン点滴後の血糖値に関する記事を書いたことがある。 www.ninchi-shou.com 化学構造式がグルコースと酷似しているビタミンCを、血糖測定器が血糖値として拾い上げているのだろうと、この時は結論づけた。

講演会って何だろう?

勤務医だと、カンファレンスなどを通じて他のDrと症例検討を行ったり議論をしたりすることで、自分の仕事内容を振り返ったり気づきを得たりすることが出来る。しかし、開業医は基本的に1人仕事である。 自己研鑽の為のinputについて、今の自分がどのように考え、ま…

「自分で考え、決定する」重要性について。

先日、投稿したVKTに関するこの記事。 www.ninchi-shou.com ブログのFBページに寄せられたあるコメントを紹介する。

【実験】ビタミン・ケトン療法(VKT)を始めるに先だって、まずは自分で試してみた。

VKTとは、「パラダイムシフト好きの外科医のブログ」にて提唱された、ガンに対する治療法である。 自分の理解では、 ガンに対する兵糧攻め目的で、スーパー糖質制限を行う。エネルギー摂取をタンパク質と脂質に頼るため、身体はケトーシス(高ケトン)の状態にな…

お薬の卒業、おめでとうございます<(_ _)>

新年、明けましておめでとうございます。 今年2017年も、鹿児島認知症ブログを宜しくお願いいたします<(_ _)> おめでたいついでに、新年一本目の投稿は抗認知症薬を卒業出来た方の話をば。

【書評】「視力を失わない生き方~日本の眼科医療は間違いだらけ~」を読んで。

『世界的眼科医』と評価の高い、深作秀春先生の最新著作を読んだ。 ちなみに前作は以下。 やってはいけない目の治療 スーパードクターが教える“ほんとうは怖い”目のはなし posted with amazlet at 16.12.21 深作 秀春 KADOKAWA (2016-09-24)売り上げランキング…

【実験】ナイアシン(ビタミンB3)摂取後の、ナイアシンフラッシュについて。

当院には様々な患者さんが訪れる。そして、患者さんの相談に乗っているうちに、そのご家族の診察に繋がることが多々ある。 先日、ある患者さんのお孫さんのことで相談を受けた。 聞くとそのお孫さんは、中学生の頃にパニック障害の診断を受け、その後「自分が誰かに見…

ポラプレジンク(プロマックD)で、相対的な銅欠乏症を来す可能性あり。

亜鉛を含む胃潰瘍の薬、プロマックD(一般名:ポラプレジンク)。 この度、添付文書改正の案内が届いた。