鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

認知症の症例

運転免許継続に関わる診断書作成の難しさ。

今回紹介するのは、前医で認知症(病型不明)と診断されて抗認知症薬を内服中だった方。 ご家族のご希望で当院にお引っ越しとなったのだが、運転免許にまつわる問題の難しさを改めて感じたので書いてみる。

認知症患者家族に念書を書かせる警察。

認知症の進行に伴い高まる徘徊のリスク。 夕方症候群のように特定の時間帯でソワソワし始めることもあれば、前触れなくいきなりいなくなることもある。

硬膜下腔が拡大している頭部CTから考える、3つの可能性。

水頭症について、以前総論的な記事を書いた。 www.ninchi-shou.com 今回は、「これは外水頭症かな?」と自分が感じた症例から、水頭症患者の頭の中で起きていること、そして頭部CTを見る際の注目点について述べる。

【症例報告】アルツハイマー型認知症+特発性正常圧水頭症の男性。

ある治療により現在の状況を好転させる可能性があっても、結果的に年齢を考慮して「もう年だしね・・・」で様子を見ることは多い。それはそれで一つの決断である。リスクを取りにいった結果、逆に具合が悪くなることもあるため、一律にみなリスクを取るべきとは思わな…

【症例報告】グループホーム入所が決まり、お別れとなった前頭側頭葉変性症(意味性認知症)の方。

約2年3ヶ月経過を診てきた方。 グループホーム入所を切っ掛けに施設の嘱託医とバトンタッチすることになり、先日の外来が最後となった。 ご本人が最後に見せた優しく、そしてどこか不安そうな表情が心に遺った。

【症例報告】70代女性。パーキンソン病発病後に、徐々に認知面低下が低下した方。

今回は考察抜きの症例報告。 まずパーキンソン病を発症、その後認知面が低下してきた施設入所中の方。 従来このような方はPDD(認知症を伴うパーキンソン病)と呼ばれ、DLB(レビー小体型認知症)と区別されていたが、近年PDD、DLB共にLBD(Lewy Body Disease、レビー…

髄液排除試験(タップテスト)で歩行が改善しても、本人が納得しなければ手術は出来ない。(当たり前)

検査や治療を行うに当たっては、当然だが本人の同意が必要である。しかし、患者さんが認知症の場合、本人の同意を得るのは途端に難しくなる。 ただし、認知症により理解力や判断力が落ちていても、本人が穏やかに医者の説明を聞くことができて、かつご家族のご理解と…

【症例報告】初診時から語義失語が目立った意味性認知症の方

初診時からかなり語義失語の目立った方であった。周辺症状がほとんど出ないまま経過してくれているのが救いだが、中核症状進行により介護負担度は少しずつ増している。 早期に質の高い介護サービスに繋げられるかどうかは、その後の介護に大きく影響する。

偶然の産物。アリセプト+レミニールの同時処方が著効していた、レビー小体型認知症+特発性正常圧水頭症の方。

現在保険で認可されている抗認知症薬は4種類ある。 アリセプト レミニール リバスタッチパッチ(イクセロンパッチ) メマリー 1~3はAchE阻害剤(アセチルコリンエステラーゼ阻害剤)で、4のメマリーだけ作用機序が違う。 1+4、2+4、3+4という処方は可能だが、1+2のよう…

自分にとって理解困難な対象を、病気認定して済ませてしまおうとしていませんか?

数年前に、とある講演会で座長を務めたのだが、その時の演者が自信たっぷりにこう言い放っていた。 今あるエビデンスに基づくと、抗認知症薬は可能な限り速やかに最高量まで増量した方が、認知症の進行抑制効果が出ている。少量投与ではそのようなエビデンス…

糖質制限+フェルガード+ココナッツオイルで2年間フォローしてきた軽度認知機能障害(MCI)の方。

自覚的、他覚的改善が得られているようです(^^)/

糖尿病を合併している認知症患者さんの、治療目標設定の難しさについて。

約2年経過を診てきた方。経過中に改善の感触はあったが、最終的にはご本人やご家族の満足度が高いとは言えない状態のまま、お別れとなった。

正常圧水頭症を合併している混合病態で気をつけていること。

以前、このような記事を書いた。 www.ninchi-shou.com 複数の病態が共存している場合、何から手を付けるかは重要である。緊急で改善すべき点があれば、そこから取り組む。さし当たっての緊急性が無ければ、早めの是正が望ましい点を見つけて、そこに取り組むようにし…

LPシャントから1年後の、頭部CTにおける変化。

以前ご紹介した方の、その後を報告。 これまでの経過は下記を参照。 www.ninchi-shou.com 今回、術後1年ちょっとが経過したので評価を行った。

スマートフォンアプリ(こえとら)を用いた、認知症患者さんとのコミュニケーション。

認知症患者さん、特に語義失語(相手の言っている言葉が分からない)のある患者さんとのコミュニケーションには難渋することが多い。 今回は、あるご家族の工夫を紹介してみる。

疑わなければ気づけない。気づけなければ、改善には繋がらない。

ある診療所から相談のあった患者さんを紹介。 疑わなければ気づけないし、気づけなければ改善には繋がらない。

離島の認知症患者さん達が持つハードル。

離島の多い鹿児島ならではの事情だが、種子島や奄美大島、徳之島、屋久島など様々な島から患者さんはやってくる。 極力地元で診て貰えるように配慮しているが、地元の病院や家族が認知症に対する理解が無い場合には、遠路はるばる通院せざるを得ないこともある。

【経過報告】フェルガードを使用して2年経過したMCI~ATD疑いの女性

以前ブログで紹介した方の、その後の経過について報告。 フェルガードの種類や用量を変更したり、抗認知症薬を加えたりなどしながら経過をみている。 幸い、易怒性を含む周辺症状が全く無い方である。長谷川式テストの点数は変動しながら低下しても、全体的には穏や…

誰のための診断か?何のための診断なのか?

「認知症の確定診断をお願いします」という言葉を聞くたびに、蘇る苦い記憶がある。そして同時に、 その確定診断とは、誰のための、何のための診断ですか? という想いが心に浮かぶ。

そろそろ米寿。認知症などどこ吹く風の女性。

今回は、ある事情によりいつの間にか抗認知症薬を卒業していた方をご紹介。 薬を続けようが続けまいが、いずれ長谷川式テストの点数などは下がっていく。テストの点数を基準にし続けるよりは、「生活全般の質が低下していないか?」という視点で見続けることの方が大…

正常圧水頭症の治療で、体幹バランスが改善した症例

とある病院にご入院中だった方。 これまで統合失調症+正常圧水頭症というケースの治療例はあったが、双極性障害合併例は初めてだったのでご報告。

87歳女性、アルツハイマー型認知症と前頭側頭葉変性症の両天秤で経過観察中。

脳萎縮の左右差が目立ってきた時に考えるのは前頭側頭葉変性症(FTLD)だが、臨床症状としてはむしろアルツハイマー型認知症(ATD)の症状が目立ってきた、という方である。幸い、目立った周辺症状なく経過出来ている。

小脳出血後の失調性歩行障害に対して、グルタチオン点滴療法を行い改善があった例。

小脳出血や小脳梗塞によって傷んだ脳組織は元には戻らない。しかし、出血や梗塞領域の周囲の脳組織は生きている。 この生き残った脳組織は、脳卒中急性期に激しい酸化作用に曝されている。その影響が、慢性期になっても残っているのではないだろうか?そしてそれが…

多系統萎縮症(MSA-C)に対してグルタチオンが効果を示した例。

ある日の外来に飛び込み受診された方。 他院入院中に認知症と診断され薬が始まったが、このままでいいのか心配になって退院同日に娘さん夫婦が連れてきた。

初診時から食の細さが懸念材料であった方。最後はガンでお亡くなりに。

今回は3年ほど前に経験した例をご報告。 初診時に胸部レントゲンまで撮っていたら、その後少しは結果が違っていたのだろうか?

(症例報告)70代女性、レビー小体型認知症と正常圧水頭症合併ケースの治療例

どの時点で介入出来るかで予後は大きく変わりうる。 今回の方は、「間一髪セーフ」といったところか。

医療保護入院からの復活例を通じて学んだこと。

家庭天秤法の威力、献身的介護と客観的視点の両立の重要性、キャラクター分類の重要性。 この患者さんとご家族からは、様々な事を学んだ。 flickr photo shared by hans s under a Creative Commons ( BY-ND ) license

64歳男性、前頭側頭葉変性症の方の治療経過報告。

認知症患者さんの経過中には様々な事が起きる。どの一人をとっても、全く同じ経過を辿ることはない。何か起き始めている気配がないか?減らせる薬はないだろうか? 目配りをし続ける。

多系統萎縮症(MSA-P)かな?グルタチオン点滴直後に改善を認めた症例。

病歴や治療経過、症状の経過、画像所見。あちこちに散在するヒントをかき集めて考える。

LPシャント術後に頭痛とめまいが出現。行った対策について。

脳脊髄液の流れを変えるシャント手術を行うと、術後に頭痛やめまいが出ることがある。 今回は、実際の症例及び行った対策についてご紹介。

(症例報告)80代男性、LPC(レビー・ピック複合)の一発改善例。

今回は考察抜きのケースレポート。 その日の診察終了直前に飛び込み紹介受診。画像データは持参のMRI軸位断のみ。 診察時間もデータも十分とは言えなかったが、初診から2週間後にはご家族が十分満足できるぐらいまで改善してくれた。 ちなみに、認知症外来では今回…

大脳皮質基底核変性症(CBD)?慢性硬膜下血腫の治療後に見えてくるもの。

慢性硬膜下血腫とは、脳を包む硬膜という膜の下に古い血液成分と水が混ざり合った袋が形成され、その袋が脳を圧迫して麻痺や頭痛、認知症のような症状を呈する病気である。

脳梗塞を合併した結果、精神科入院が必要となったアルツハイマー型認知症の方

脳梗塞の治療と、脳梗塞で悪化した認知症精神症状の治療を両立させることの難しさ。

プロルベインで全体的な調子が整った84歳男性

最後に調子を整えたのは、プロルベインであった。

進行性核上性麻痺(PSP)+特発性正常圧水頭症(iNPH)の治療報告

純粋な特発性正常圧水頭症(iNPH)よりも、iNPH+レビー小体型認知症などの合併症例を治療する数が増えている。 www.ninchi-shou.com 今回は、PSP+iNPHの治療経過のご報告。

シチコリン2000mg+シンメトレルロケットで、覚醒改善が得られたケース。

介入当初の喜びから一点、試行錯誤が続いた一年間であった。 flickr photo shared by @polsifter

LP(VP)シャント手術で留置した圧可変式バルブが、裏返しになった場合の対応について。

シャント手術の後で、皮膚の下に埋め込んだバルブ(体外から髄液の流れ方を調整できる)が裏返しになってしまうことがある。 今回は、その対処方法について説明する。 ☆ボカシをかけてはありますが、手術中の写真が出てきます。苦手な方は回れ右でお願いします…

徐々に悪化していくのを改善させられないまま、施設入所となった70代女性

様々な工夫を試みるも改善に至らず、別れの日がやってきた。力不足を痛感させられた症例のご紹介。 70代女性 レビー小体型認知症?アルツハイマー型認知症? 初診時 長らくうつでメンタルクリニックに通院していたが、最近認知症の可能性が疑われるとのこと…

70代女性、ピック病(前頭側頭葉変性症)の改善例から考えた、改訂クリクトン尺度の使い方。

介入から1年2ヶ月経過したピック病の方をご紹介。

抗認知症薬を止めることは、そんなに難しいことなのだろうか?アリセプト10mgを中止、ウインタミンを開始して改善が得られた方をご紹介。

外来で試されるのは想像力。 flickr photo shared by @boetter

LOVA(長期存続型著明脳室拡大)に対する、第3脳室底開窓術について(各論的な話)

脳外科医をやっていると、たまに出くわすLOVA。 疾患概念と、その治療についてご紹介。

「先生、脇腹から白いモノが出てきたんだけど・・・」

しばし、言葉を失いました・・・

「長谷川式テストは30点満点、だがしかし・・・」というケース。

明けましておめでとうございます<(_ _)> 今年も鹿児島認知症ブログを宜しくお願いいたします。 では新年最初の投稿です。

60代男性、ピック病(前頭側頭葉変性症)の改善例。

他院で若年性アルツハイマー型認知症の診断を受け、レミニールが開始された方。 少し改善があったようだが、セカンドオピニオン目的で当院を受診となった。

愛情深い夫に支えられて、10年経過したアルツハイマー型認知症の女性を紹介。

外来でお付き合いが始まり、一年ちょっと経過したアルツハイマー型認知症の方をご紹介。優しいご主人に伴われて、1〜2ヶ月毎に外来を受診される。

シチコリン1500mgで二度目の復活。

以前、グルタチオン点滴による改善例として報告した女性。介入開始から1年3ヶ月が経過。その後の経過報告。 一度目はグルタチオンで、二度目はシチコリンの力で復活を遂げた。 flickr photo shared by Luz Adriana Villa A.

物忘れ外来の流れ(例えばレビー小体型認知症と診断する場合)

認知症外来における患者さんとの会話について考えてみる。 医者「最近調子はどうでしたか?夜は眠れていますか?」 患者「あんまり変わらんね。眠れるときもあれば、眠れない夜もたまにあるよ」 どうということのない会話である。しかし、注意しながら聞いている…

72歳男性、軽度認知機能障害(MCI)。フェルガード+ココナッツオイルで一年経過。

順調そのもの。 flickr photo shared by SingChan

認知症患者さんの万引きを、未然に防ぐことは出来るのだろうか?

認知症患者さんの先を予見して備えておくことは、どの程度可能なのだろうか?色々と考えさせられた症例を紹介する。

発症から4〜5年経過したアルツハイマー型認知症疑いの男性の経過報告。

アルツハイマーではない可能性も念頭に置きながら、経過観察中。